コミュタン福島展示内容における改善点要望書


フクシマアクションプロジェクトは11月22日、福島県環境共生課に以下の要望書を提出しました。

 

コミュタン福島展示内容における改善点要望書

201611

福島県知事 内堀雅雄 様

環境共生課課長 遠藤洋 様

フクシマ・アクション・プロジェクト

共同代表 小渕真理/武藤類子/佐々木慶子

【総論】

(1)福島県民の暮らしが3.11福島原発事故後どのように変わったのか。避難や賠償、健康問題も含め、それらの苦悩の実態を展示内容に反映してほしい。

(2)福島県内で日々増えている除染ゴミは県民の生活する空間と直結している。展示内容の中に除染ゴミがなぜ生まれるのか、それに対してどのように対策を行い、将来どのようにしていくのかということを入れてほしい。

(3)汚染水についても県内の漁業に携わる人々や生態系にも影響を及ぼしていることから、汚染水についての説明、対策なども展示内容に入れてほしい。

【各論】

1.20123月時点の概念の明示を

福島県知事が20123月に発表した「福島の未来への宣言」は、3.11後に福島県が目指すべき基本的な理念、原発事故から年月が経過しても色あせない考えが明示されたと考えています。ぜひこの宣言を玄関ホールを入ってすぐ右にかかっている「福島の未来への宣言」の個所に掲げてほしい。

2.被災者の生活‐苦悩の実態の提示を

・福島県の生活の暮らしが3.11を機に劇的に変わったことを明記してほしい。例えば、健康調査が始まったこと、モニタリングポストが県内全域に設置されたことなど、福島県だけが語るべきこと展示してほしい。

県民の生業や生活の場奪われた苦悩の実態の描写も記載してほしい

3.厳しい現実を示すデータの提示を

・安定ヨウ素の説明も展示してほしい。

201110月に知事が米の安全宣言を行った後汚染米が見つかったということなど、県として教訓を掲載してほしい。

・「農林水産物のモニタリング」の展示では、2015年以降の検査では汚染率は0%と表記しているが、過去には基準値を超えるお米が出ていることから、2015以前の状況もきちんと明記してほしい。

・「住宅除染進捗率」の展示では、色々な理由を背景として除染を断った人はカウントされていないと思われるので、そのような事実も明記してほしい

・「避難者数」の展示に記載されている避難者数には住民票を移した人カウントされているのか、そのような事実も明記してほしい。

・ホットスポットを明示する展示も行ってほしい

・低線量被曝の危険性について説明する展示も行ってほしい「しきい値」がないことも明示してほしい。

・「探るラボ」のクイズでは、 人工放射線が体内にダメージがあるかどうかという質問の答えが×だった。このようなクイズはきちんと読まないと放射線は人体に影響はないのだと子供たちは誤解してしまう。このような恣意的だと疑われるようなクイズは直して欲しい。

4.廃棄物と環境問題のつながりの提示を

除染ゴミ対策フレコンパックの野積み状態や減容化と称してのごみ焼却処分による有害物質の空中拡散などにより、福島県内の環境を汚染するという新たな問題を引き起こしている。そのため、福島県内(一般家庭も含め)で大量の除染ゴミが生まれている事実とそれらのゴミに対する対応について(県内に設置された仮設焼却炉を含め)明記してほしい。

5.展示方法の改善を

・球形シアターの画面がボケており、色も不鮮明なので、改善してほしいまた、カメラワークの基本を全く無視した撮影方法と撮影場所の選定を考え直してほしい。

・言語対応は見出しを英語にしているレベルだったので、その中身の説明にも英語を加えてほしい

・館内のアテンダントでは英語対応を可能にしてほしい。

以上

フクシマ・アクション・プロジェクト 対県交渉


対県交渉 議事録

201691511時~福島県庁舎

出席者:福島県生活環境部環境共生課 遠藤洋、三浦俊二

小渕真理、小池光一、後藤忍、佐々木慶子、人見やよい、武藤類子、川崎哲、越智信一朗

佐々木慶子

県環境創造センターが開設されたので、これまでの意見交換がどう生かされているのかを確認したい。また今後も県と建設的な意見交換を行いたいと考えています。731日に事前見学をさせていただいて、その日の午後に遠藤課長と話をさせていただきました。今回も交流棟の展示内容について意見交換したい。整備推進室がなくなったということですが、今後環境共生課と新たに話し合いを続けていきたいと思いますが、よかったでしょうか。

三浦俊二

はい。

佐々木慶子

あちらはあちらの分野、こちらはこちらの分野があると思いますが、こちらを通じて、あちらに何かあったら伝えてほしいけれど、よいでしょうか。

三浦俊二

はい。

佐々木慶子

県内外、国外の方も見ることができるようにと思うのですが、今日見てきた川崎さんから気づいた点をお願いします。

川崎哲

印象として、この問題について以前からお話させていただいた内容が反映されていると思いました。基本的にお伝えしてきたのは、今の放射線の状況について過度に楽観的になり過ぎず、危険なこと、事故などの悲惨なことはそのまま伝えるべきということは反映されていると思いました。展示内容もアップデートできるようになっていたので良かったと思いました。多言語対応は見出しを英語にしているレベルでしたので、その中身を英語にすることが今後できないかと思いました。

佐々木慶子

アテンダントで英語ができる人はいますか?

三浦俊二

いません。実際に外国の方が多く来てからの判断になるかと思います。コスト的なこともあるので。情報としては最新の情報を組み込む形で行っていくつもりです。

佐々木慶子

原発労働者数も出ていたので良かったです。後藤さんはいかがでしたか?

後藤忍

反映させていただいた内容があり、よかったと思います。質問、確認なのですが、早見表の立体表示が原案にありましたが、なくなったのは何故でしょうか。早見表などはどこにあるのでしょうか。

三浦俊二

元々は面積で大きさを表現しようということで原案で作ってありましたが、見た人が分かりにくいのではという意見があり、情報として何mSvとして分かりやすいように変更しました。

後藤忍

放射線管理区域の例えや死亡するレベルなどの表示もなかったが。

三浦俊二

なかったですか。

後藤忍

4回の検討会の場ではまだ原案のままでしたが、どこで変わる判断があったのでしょうか?

三浦俊二

調べないとわかりません。

後藤忍

誤解を招くようなクイズがありました。人工放射線が体内にダメージがあるかどうかという質問の答えが×だった。このようなものはちゃんと読まないと影響ないんだと子供たちは思ってしまう。監修は誰が行っているのでしょうか?

三浦俊二

専門家、アドバイザーの方です。

後藤忍

3点目、原発事故後、年表で一年分は固定されていますよね。その中に安定ヨウ素の話や12月に知事がお米の安全宣言を行った後に汚染米が見つかったということなど、県として教訓とすべき点が抜け落ちている。県の教訓として掲載は考えていないのでしょうか?

三浦俊二

うちの施設は事実をきちんと伝えるということを考えています。都合のよい原子力安全神話を作るのではなく、展示すべてに事実を並べていく。放射線についても表に出されているデータをいいとこだけ取るのではなく、文科省の教材に載っているものを使っています。原子力に依存しないように。原発事故のヨウ素剤の話や教訓らしいものは載せていません。事実を乗せる、原子力に依存しないような。

佐々木慶子

どの部分の事実をということになるのかと思う。その点が違うので私たちも伝えるので、今後検討していってほしいと思います。

後藤忍

固定されたものも変更などしてもらえるのでしょうか。例えばシールなど張るのはどうか?

三浦俊二

シールなどはなかなか難しいと思います。委員の中でも検討していくかと思います。情報だけ戴き、参考にさせていただく形で。

後藤忍

来場者アンケートはあるのでしょうか?

三浦俊二

91日からアンケート箱を用意しています。

川崎哲

今後に向けて改訂する際、大きく抜けているのは除染についての情報だと思います。除染ゴミの影響は環境に対しても問題があると思います。フレコンバックの山があるのが現状だと思いますが、それをどう安定させて処分していくのかという課題について多少出ていたとは思いますが、印象として薄かった。環境のブースでもごみ問題として出てきていなかった。

三浦俊二

除染の情報を見る画面があるので、そういうところにというのもあるかもしれない。更新の機会に仮置き場の管理や市町村が地下水の検査を行っているなど、できるかなとは思います。今やっていることを展示して、住民の方に安心していただければ。

武藤類子

家のそばに置いてある家庭内の除染ゴミをそこに置かざる得ない状況を紹介してほしい。ゴミの分別に放射線ゴミが出てきていないので、それも含めて。

三浦俊二

仮置き場がないので現場保管をしているところが郡山、福島などで多いです。放射線ラボのところで伝えるべきか。どれぐらい情報が入っているのかを確認し、検討したい。私たちの出すゴミについては市町村のルールに沿ったゲームになっているので、除染廃棄物を入れるのは適当ではないのでは。国がやっていることなので、我々がやっていることではない。除染や放射線ではなく低炭素社会などに、我々の出すゴミとして展示している。今の仮置き場の状況について、足りないようだったら見てみて情報を追加するなり、展示として更新するのは数年後になるかと思いますが、私も確認してみます。

佐々木慶子

フレコンバックのある所に帰還しないといけない現実があり、見通しも立っていない。原子力規制委員会委員長は、先日国は当てにならないから市町村で積極的に管理していく方がいいのではないかと言っていた。

遠藤洋

環境汚染などはまだ出ていないので。当初のフレコンバックは問題があったので取り換えています。今のものは強化されている。

三浦俊二

破れているのはブルーシートや遮蔽土嚢です。外から見て破れているのは遮蔽土嚢。心配しなくても。フレコンバックが破れていることは聞いたことがありません。

武藤類子

川内でも出ています。フレコンバックから土が出て草も生えていました。

三浦俊二

それは国直轄ですかね。

佐々木慶子

文字も消えているし、発酵するものが入っているので。

遠藤洋

課題について研究しているので、対策を立てていくように。

佐々木慶子

そのような現実を見せていただきたかった。

三浦俊二

土壌が出ていたというのは、昨年の除染については破れている事例はなかった。

佐々木慶子

これからもよりよい関係を作り続けていきたい。

小渕真理

展示物はトータルメディアの提案が精査されたことになったのですか?

遠藤洋

内容は適切かどうか直して、正確な情報を、専門家の先生の意見を聞きました。

小渕真理

学芸員のような専門家を置くようにしますか?放射線についての。

遠藤洋

運営の仕方を検討しました。今のところ県直営でやる形で決めています。ノウハウはこれまで世界でもないので、県の職員が直接作るというところまで努力をしてきた。外部の事業者も育ってくれば外部という話もあると思うが、今は県が直営でやっていきたいと考えています。県の職員で研究している人もいるので、それで運営していきたい。

小渕真理

専門的な知識を持っていないと、こんなレベルだと言われかねない。

小池光一

映像はどこが作っていますか?

遠藤洋

プラネタリウムでかなりのシェアをとっている五藤光学研究所です。

小池光一

映像がボケているのでもう少し改善してほしい。アドバイザーは誰ですか?

三浦俊二

放射線については長崎大学の高村先生、クイズも高村先生。

遠藤洋

県内の現役の先生やJAの方にも見てもらっています。

小池光一

高村さんの話は違うなぁという考え方がこれまで散見されたので、複数の人が監修した方が良いと思います。

遠藤洋

小学校の先生もいらっしゃります。

三浦俊二

高村先生、JAEA石田特任参与、教育委員会の学校の校長先生、福大の渡邊明先生、いわき明星大の先生、消費者団体の方とか。

小池光一

やはりある程度色々な視点で。

遠藤洋

標準的な数字があり。

人見やよい

3回行きました。非常に面白いなと思いました。あれを見終わった後、広島の資料館に行ったので、広島の資料館を見た後の気持ちになるようになればよいなと思った。しかし、もう原発じゃないんだとということにはならず、楽しかったというのは問題だと思いました。子どもたちにつらい現実を見せても楽しんでもらえない、興味を持ってもらえないかもしれないが、厳しい現実を要所要所に入れてもらいたかった。

遠藤洋

すぐ入ったところには色々辛い情報がある。環境創造センターということで、正確な情報を見てもらいたいということで、今後のアーカイブセンターなどにも生かしていきたい。

人見やよい

福島県の生活の暮らしが変わったこと、健康調査が始まったこと、除染ゴミがある、モニタリングポストがある、福島県だけが語るべきことが展示されていなかった。県民宣言が最初の知事のものではなく、新しいものになっていた。

遠藤洋

内部で検討したのですが、新しいものをということになりました。

佐々木慶子

最初の12311日のはぜひ掲載してください。スペースがあるのは確認しました。

武藤類子

アーカイブセンターはどのようになっているのでしょうか?

遠藤洋

大熊双葉に公園をつくるということで、これがすべての震災、原発の事故を展示するそうです。アーカイブは生涯学習課が担当します。アーカイブの展示内容の検討は、基本構想は終わっており、予算の話も出ているはずです。

環境創造センターをめぐって県と交渉


201612711時~福島県庁

出席者:福島県環境創造センター整備推進室 遠藤洋(室長)橘潔(副課長兼主任主査)

FAP: 小池光一、佐々木慶子、川崎哲、越智信一朗

佐々木慶子

前回の経緯を踏まえて、進捗はいかがでしょうか。

遠藤室長

3月末までにということで、最終局面へ。細かい点など決めていっている。最初に原子力災害から復興までの映像10分間のものがある。原発事故の原発の模型も置く。正確に伝えたい。3.11からの1か月の新聞、民報、民友を掲示する。逆の壁側の展示では1年間の出来事に関する年表も掲示する。次のスペースで福島の現状を知ってもらう、何人の避難者が生まれたのかなどの情報を出していく。この数字に関してはある一定の期間で更新させていく。次のスペースでは放射線を勉強する。実際に微量に放射線が出ているものを測ってみようという形で展示する。身近にあるものから選んで測れるようにしたいと考えている。放射線の見える化も行いたい。身を守るということで、例えば学校の校庭の図にタブレットを近づけると過去から現在までの状況などが映像で見ることができるような仕組みを作ろうとしている。除くというスペースでは、色んなものを食べた場合の被曝など、内部、外部被曝に関しても知ることができるように。市町村などで原発事故当時と現在の放射線量を比較し、その変化を知るような仕組みも考えている。外部被曝を防ぐための知識、距離があればそれに比例して被曝を防ぐことになることなども掲示する予定。除染についても掲示したいと考えている。また、Q&Aコーナーや研究成果も説明するような展示も考えている。原発に依存しない社会を作るための再生可能エネルギー、低炭素社会などのコーナーも用意している。環境創造タウンという形で、活用例などを掲示する予定。自然生物との共生など考えるコーナーも準備中。放射線の話と福島の文化、お祭りなどの映像2本をホールで流す。来館者のメッセージも映像で出せるようにし、そのメッセージに来場者がいいねをつけられるように工夫もしたい。

川崎哲

誰か案内するんでしたっけ。

主任主査

アテンダントの人は運営会社で準備する。県からもどのようなことを説明してほしいかなどは準備する。

佐々木慶子

質問はできますか。

主任主査

Q&Aを置き、資料も置き、研究者も近くにいるので聞くこともできる。

佐々木慶子

野口英世記念館では聞けば答えてくれる人がいる。答えてくれる人がいるといい。環境想像センターが完成すると環境創造センター推進室は解体になるのか。

遠藤室長

来年度の話なので、わからない。

主任主査

推進室なので今後なくなる可能性はあります。基本的には同センターの総務企画部が担当となる。

川崎哲

英語の表記は部分的にあるということでしたが、英語でのアテンダントも必要になるかと思う。1週間前に予約すると英語でアテンドしてくれるなどが必要になってくるのでは。

橘主任主査

これから検討します。

小池光一

表示や映像はいつ頃固まるのか。

橘主任主査橘主任主査

大体決まってきている。

小池光一

完成するのはいつ頃なのか。

橘主任主査

進行状況がバラバラだが、3月中には完成する。

川崎哲

展示、パンフレットの多言語化をお願いしたい。測ることの重要性などが理解できるように、また閾値なしの考え方を明示してほしい。

佐々木慶子

不足しているものとして、現状線量が下がっているということがあるが、逆に払拭されていない部分もある。現状の課題もつかめる展示、汚染水や廃棄物、閾値の問題などがなかった。下がってきているという展示のみだと見る人が安心してしまうことにつながってしまう。

橘主任主査

仮置き場などの話をすると今回の放射線の話の少し先の問題になるので。

佐々木慶子

やはり線量が下がっていると安全と思ってしまうので、触れないとダメだと思う。そこをどうやって触れるのかというところを工夫してほしい。過去形にならず、(増え続ける)廃棄物などの課題を今も背負い続けているという現実を出せるようにしてほしい。また、ふくしま宣言もぜひ入れてほしい。

遠藤室長

考えてみたい。

佐々木慶子

会議室が使えるということだったけれど、高くないですか。

遠藤室長

市町村のものよりも高い。

佐々木慶子

あれはダメこれはダメというようにはしてほしくない。

遠藤室長

公序良俗に違反しなければ。

フクシマ・アクション・プロジェクト 対県交渉


2015113011時~県庁

参加者:福島県環境創造センター整備推進室:橘潔(副課長兼主任主査)、柳沼平(主査)

佐々木慶子、小池光一、人見やよい、越智信一朗

橘主任主査

展示内容については、どの新聞を使うのかなど今検討している。

佐々木慶子

最終的なものはいつ決まるのか。

橘潔主任主査

常時決まっていっている。映像の写真を撮ったりなど。全体が完成する時にすべてが完成する。

佐々木慶子

ある程度内容が決まってないとできないんじゃないのか。

橘潔主任主査

文章の中身はまだできていない。外枠などは決まっていっているが。

佐々木慶子

ここにこういう趣旨の説明が入るというのは決まっていないのか。

橘潔主任主査

県検討委員会の内容がある。第4回の検討会内容が中心。

人見やよい

全体的な設計図的なものがあるのでは。

橘潔主任主査

検討委員会の狙いは変わっていない。

佐々木慶子

事故の当時から現在までに関してはある程度あると思うが、一番危機意識があるのは放射線が出続けている、廃棄物が溜まり続けている、このような問題を抱えているという現実を示してほしい。

橘潔主任主査

中間貯蔵や廃棄物の問題ももちろん取り上げます。

佐々木慶子

爆発したときの放射線の流れを動画で見せることができるととてもよい。プルームが海にも行き、関東にも広がった。

橘潔主任主査

福大の先生からも言われたが、調整している。ただ、映像としては難しいようだ。

人見やよい

ベラルーシではどこまで放射性物質が広がったかというジオラマがあった。

橘潔主任主査

発電所のジオラマを使おうという話になっている。

佐々木慶子

ただ動画がないというのもおかしな話だと思うが。押すと何か出るようなものがあるか。

橘潔主任主査

あります。

佐々木慶子

資料も作るのですか。

橘潔主任主査

渡せるような資料を作成する計画もある。

佐々木慶子

そのような内容も見せてほしい。

橘潔主任主査

はい。

佐々木慶子

危ないところとかをどのように意識するかということに私たちは関心がある。残酷だとか悲惨だとかそういうところも見ることができ、考えさせるような内容としてほしい。

橘潔主任主査

廃炉という方針は決まっているので、ブレていないと思う。放射性物質を理解するために測るようなものも準備している。

佐々木慶子

資料も完成する前に見せてほしい。見えない放射性物質をどうとらえるのかも教えてほしい。

橘潔主任主査

霧箱を置く。α線やβ線が出る様子を見える化ウォールで理解してもらえるような仕掛けを準備している。

佐々木慶子

まだ危ないところもあるというところも示してほしい。

橘潔主任主査

モニタリングポストのデータなども出す予定。

人見やよい

高いところは出してほしい。

橘潔主任主査

数字は数字として出さなければならない。

人見やよい

そのようなところも教えてほしい。

小池光一

コンテンツが決まるのは完成はいつ頃か。

橘潔主任主査

今年度中には。

小池光一

ほぼ固まる前に見てみたい。

橘潔主任主査

自分の考えで数字の高い低いは考えてもらう。原発の話だけでなく一般環境の話も出す。

佐々木慶子

交流棟ということなので、気楽に休憩できるスペースがあればいいという話をしたことがあるが、どうか。

橘潔主任主査

あります。また、会議室やホールなども利用できるように準備している。

人見やよい

書籍の販売などもいけないのか。

柳沼主査

営利目的だと無理。

人見やよい

もうちょっと緩くしてもらいたい。ふくしま宣言はふくしまのあゆみに出ていたのか。県内全基廃炉と書いてあるので。

柳沼主査

まだ決まっていない。

佐々木慶子

ふくしま宣言は県として重要な宣言なので、ぜひ出してほしい。

環境創造センター工事写真


9月5日撮影
撮影:雅   撮影協力:おゆう

福島県の田村西部工業団地に建設中の環境創造センター。最新の工事進捗状況を撮影してきました。

田村西部工業団地は三春と田村にまたがっていますが、センターの建設地は三春町の部分にあります。

kankyo_150904-3南西方向から。手前より研究棟、本館、交流棟

kankyo_150904-2本館は外装工事がほぼ終っている。屋上にソーラパネルが並ぶのは何かの冗談か

kankyo_150904-1交流棟の球形シアター部分

「安全の押しつけ」にはしない : 県の環境創造センター整備室長が言明


川崎哲

去る11月13日(木)、フクシマ・アクション・プロジェクト(FAP)は福島県の環境創造センター整備推進室と同センター交流棟の展示内容をめぐって意見交換をしました。県からは菅野信志室長をはじめ計3名が、FAPからは小渕真理代表、佐々木慶子事務局長をはじめ計6名が参加しました。

141113 約1時間半にわたる会は、FAPが事前に対して提出していた8項目にわたる意見書に沿って進められました。まず県からは、今年度中に、図面や項目立てなどの基本的な設計が作られ、そのために2015年1~2月頃に第4回検討会を開催されるとの見通しが示されました。各項目の説明文の表記など具体的なことは、来年度に入ってからの作業になるとのことです。

 FAPが要請した事項のうち、「事故は収束していない事実を明記する」「県内全基廃炉の決意を示す」「再生可能エネルギーモデル県として若者に希望を持たせる」といった点については、県としても基本的にはそのような考え方に沿った展示をするとの説明でしたが、表記の細部は今後の課題になるとのことでした。

 放射線のリスクに関する「安全キャンペーン」につながることがないようにとの要請については、県は「この点は、皆さんが一番懸念されているところだろうし、われわれとしても最も注意しなければならない点だと思っている」とした上で、「『安全の押しつけ』のような展示にしてはならない」「何らかの考え方を押しつけるのではなく、放射線に関する事実を伝えて、判断をしていただけるものとしたい」と述べました。そして、検討会で出た意見は県が受け止めるものであるが、最終的な内容の確定は、予算上の判断も含め、県が責任を持って行うことを確認しました。

 FAPとしては、放射線の危険性については大人目線ではなく、子どもたちの目線できちんと表現していくように要請しました。県からは「日常生活による外部被曝および内部被曝をなるべく避け、不要な被曝をしないよう心がけるよう説明するパネルを作っていきたい」との説明がありました。

 FAPからは、検討会のメンバーは偏っており独立した専門家をさらに入れるべきだと要請しましたが、県は、検討会のメンバーを変える予定はないが、他の人たちから意見を聞いていくこともある、展示内容のあり方については随時意見を聞かせてほしいとのことでした。

 FAPからはまた、市民による保養プログラムの取り組みの実例などについて展示に盛り込むべきであると提案しました。

 事故の悲惨さを忘れさせない工夫が必要であるというFAPからの意見に対して、県は、「避難生活の実態など、被災者の話、不安、怒り、思いといったもの伝えられるようにしたい」とした上で、震災の教訓や記憶を語り継ぐという意味では別途「復興祈念公園」や「震災アーカイブ拠点」の計画があると説明されました。県はまた、私たちの暮らし方、すなわち省エネ、ゴミの減量化といった問題についても展示していきたいと述べました。FAPからは、被ばく労働者についてもきちんと伝えてほしいと要請しました。

 なお県は、200億円の予算には原子力研究開発機構や国立環境研究所の人件費や研究機材費は含まれてないこと、将来も含めてこのセンターの運営費用については国が拠出すべきものと考えていることを説明しました。

 次回、来年1~2月に第4回検討会を持たれる頃に、改めてFAPとして意見交換の場を持ちたいということを確認して、会を終了しました。

福島県環境創造センター交流棟の展示内容などに関する意見


2014年10月24日
福島県環境創造センター整備推進室
室長 菅野信志様

福島県環境創造センター交流棟の展示内容などに関する意見
フクシマ・アクション・プロジェクト
共同代表: 小渕 真理
______武藤 類子

2016年4月、三春町に開設予定の「福島県環境創造センター」の一角の交流棟には子ども向けの展示エリアが設けられ「正しい福島の情報を伝え、福島の未来を創造する」とされています。3.11福島原発事故後、初めて作られる放射能に関する公的な研究・教育施設となります。この展示は学校教育の一環として、福島県内の小学5年生全員に見学させる予定となっています。放射能に関して子どもたちに何をどう教えるのかは非常に重要です。崩壊した「安全神話」を形を変えてよみがえらせるようなものであってはなりません。
復興予算200億円もかけて建設予定の「福島県環境創造センター」は未曾有の原発事故を起こした当事県として、また最大の放射能被害を受けた被災県として、この事故をどう捉え、どのように全国に、世界に発信するかという基本姿勢が問われています。私たちは全国・全世界・全人類へ対して、この事故の全容を解明し、反省し、謝罪して、「第2のフクシマ」を繰り返さないように警告するべきものと捉えています。
私たちはそのために今年6月の福島県定例県議会に「交流棟の企画内容を原発事故と被災の教訓を踏まえたものにすることを求める」請願を上程したところ2014年7月2日に全会派の賛成のもと採択されています。この請願の趣旨を踏まえた交流棟建設にするために、以下の点についてあらためて意見書として提出いたします。

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― 記 ―

今年度6月定例福島県議会に提出し、採択された「交流棟の企画内容を原発事故と被災の教訓を踏まえたものにすることを求める」請願の主旨を遵守した企画内容にするために、特に以下の点について具体的に提言する。

1.3.11原発事故の事実経過と全容が明らかになっていない現状(爆発した1~4号機の全容未確認、汚染水・放射性廃棄物問題の行き詰まり…)と事故は終息していないという事実を明記すること。
2.県内原発全期廃炉への決然とした決意とそのために全世界からの叡智を結集して、問題解決に当たる決意を表明すること。「福島原発事故の解明なくして再稼働はあり得ない!『フクシマ』の復興なくして日本の復興はあり得ない!」と強く発信すること。
3.「警戒区域の解除化」「健康被害・風評被害の矮小化」「頻繁な各種イベント開催などによる安全キャンペーンの拡大化」による実態隠しを止めること。それらによる拙速な帰還促進策も止めること。
4.「自然界にもある放射線」を強調し、「低線量被曝」への警戒心を低下させないこと。特に子どもたちにとって、閾値のない「被曝」は極力避ける必要があることと「保養」の大切さも知らせること。
5.検討委員会メンバーには被災者代表者や「被災者や市民の視点からの代弁者が見られないのは問題である。別途、専門家からの意見を聞く予定があるとのことなのでせめて、「理系のみならず、人文社会系の学識経験者を交えた政府や産業界から独立した学識経験者」からの意見も取り入れること。
6.水俣のように「語り部システム」を作り、事故の悲惨さを忘れさせないようにすること。この事故によってふるさとを追われ、家族バラバラに分断され、家も、仕事も、生きがいも失い、先の見えない生活を強いられている原発難民の悲惨な実態を伝えるべきである。原発問題は単にエネルギー問題ではなく「いのちの問題」につながることに気づかせること。
7.持続可能な再生可能エネルギーの最先端技術を研究開発し世界に誇れる「安全な再生可能エネルギーモデル県」にすること。ここにこそ、新たな研究・雇用・事業開発を起こし、若者に明るい希望を持たせること。
8.施設全体を通して福島県として、この事故の全容解明への日々の最大限の努力・反省・謝罪の意思を伝え、そして見学者と「第2のフクシマ」を繰り返してはならないという思いが共感できる施設にすること。

以上