賛同募集「サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書」


澤井正子

全国の市民団体のみなさん、

「脱原発福島ネットワーク」、「ハイロアクション福島」から、下記「サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書」への団体賛同を呼びかけます。

福島第一原発では、 「地下水バイパスの汚染地下水」をすでに5月下旬から海洋放出しており、11月中旬までに35回、55,908トンを放出 し、トリチウムの放出は約 115億ベクレル(第三者機関測定値)と公表されていま す。

東京電力と国は、新たに「サブドレン汚染地下水」の海洋放出を行おうとしてい ます。この「サブドレン汚染地下水」は、原子炉建屋・タービン建屋周辺の高濃度汚染 水を、水処理施設でトリチウム以外の放射性核種を除去したものです。東京電力は、「十 分な除去 性能を得られた」と福島県漁業協同組合連合会に説 明し、漁業者に対し「地下水バイパス」に続くあらたな「苦渋の決断」迫っています。

私たちは、膨大な量のトリチウム、汚染水の放出をストップさせ、さらに汚染水 対策がことごとく失敗している現状を踏まえ 抜本的な汚染水対策の確立をもとめ、「要請書」を東京電力に提出したいと思います。

「要請書」は、12月12日(金)「福島原発告訴団」の東京地検要請行動のあと、東京電力本社で代表が提出する予定です。たくさんの市民団体の皆さんの賛同をお願いいたします。

■「要請」に賛同いただける団体は、12月11日(木)18:00までに賛同の旨、メールまたはFAXでご連絡お願いいたします。メール、FAXとも、件名に【ストップ汚染水・賛同】と明記の上、賛同団体名と団体の所在都道府県名をお知らせください。
メール送付先:stop.osensui@gmail.com
FAX送付先:03-3357-3801(原子力資料情報室)

■福島告訴団の12/12の行動はこちらをご参照ください。こちらにも是非ご参加を!
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東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬 直己 様       2014年12月12日
サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求 める要請書

福島第一原発の過酷事故から3年9ヶ月、未だ事故の収束もな らず、全国各地に12万余の住民が過酷な避難生活を強いられ、放射能汚染と被曝の脅威にさらさ れている中で、東京電力と国は、放射能汚染地下水の新たな海洋放出計画を実 施しようとしている。

それは、福島第一原発の原子炉建屋・タービン建屋周辺の地下水を汲み上げて 地下水位を調整するサブドレン43本か ら汲み上げた高濃度放射性物質汚染水 を、サブドレン他水処理施設でトリチウム等を のぞく放射性核種を除去して海 洋放出するという、サブドレン汚染地下水の 海洋放出計画である。

東京電力は8月、サブドレン他水処理施設の設置を原子力規制庁に申請し、 約500トンの試験くみ上げを行い、くみ上げた高濃度放射性物質汚染水を水処理 施設に通して「十分な除去性能を得られた」と福島県漁業協同組合連合会に説 明したが、漁業者は当然のことながら反発している。

福島第一原発では、 汚染水貯蔵タンクの近傍下流に位置する12本の観測井戸 からくみ上げた地下水バイ パスの汚染地下水を5月下旬から海洋放出しており、 11月中旬までに35回、55,908トンを放出 し、トリチウムの放出は約 115億ベク レル(第三者機関測定値)とされている。原子炉建屋に1日約400トンの地下水 が流入して、高濃度放射性物質汚染水となっているのは周知の事 実で、建屋周辺の高濃度放射性物質汚染水を水処理後に放出 するサ ブドレン汚染地下水放出 計画は、地下水バイパスに 「苦渋の決断」をした漁業者はじめ住民にとっては耐え難いことだ。サブドレン汚染水の海洋放出の実施後は、さらに海側の地下水
ドレンからの汲み上げ放出も 予想される。漁業者や住民に困難な選択 を迫る不誠実で不当な対応が繰り返されている。

東京電力は、サブドレンの活用で地下水の流入が半減するとしているが、地下水バイパスに成果もなく、2号機トレンチの止水も失敗して凍土遮水壁の効果も疑わしい状況である。汚染水は「アンダー・コントロール」という安倍首相の国際公約は誠に問題で、制御のめどすら立たないのが実態ではないか。展望なき計画に漁業者も国民も納得していない。海洋汚染を拡大させ、国際的な信用を 失うサブドレン汚染水の海洋放出計画は中止し、 抜本的な汚染水対策を確立することを求めて、下記の通り要請し回答を求めるものである。

1、 サブドレン汚染地下水について、海洋放出計画は中止すること。
2、汚染地下水放出計画について、漁業者に限らず広く市民を対象に説明会を開催すること。
3、地下水対策について、あらゆる情報の公開、実効性に疑問のある凍土壁の中止とスラリー固化等の導入、汚染水の コンクリート固化の検討など、抜本的な汚 染水対策を確立すること。

● 呼びかけ団体:脱原発福島ネットワーク、ハイロアクション福島

連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2  TEL:0246-58-5570

首長会議が再生可能エネルギーに関する勉強会を東京で開催


脱原発をめざす首長会議事務局

脱原発をめざす首長会議主催の再生可能エネルギーについての勉強会が開催されますので、お知らせいたします。

◆詳細:http://mayors.npfree.jp/?p=3307

*「再生可能エネルギーを進めるために/自治体の取り組み例から探る」*

一橋大学と朝日新聞による再生可能エネルギーに関する全国自治体調査を同大学の山下英俊氏からご報告いただくとともに、当会の会員自治体が取り組んでいる再生可能エネルギー普及・推進の具体策と、その過程での障害・課題となっている問題を報告します。

◆日時:12月13日(土)13時30分~16時30分(開場 13時00分)

◆会場:東京しごとセンター 地下2階講堂 <http://www.tokyoshigoto.jp/shisetsu.php>
(東京都千代田区飯田橋3丁目10番3号)
※飯田橋駅からJR中央・総武線「東口」より徒歩7分

◆内容:
1)一橋大学・朝日新聞による全国自治体調査の報告
報告:一橋大学 山下英俊准教授

2)首長会議メンバー自治体の取り組みをアンケート結果から報告

3)自治体からの報告
報告:桜井勝延 南相馬市長(福島県)
中島栄 美浦村長(茨城県)
政処剛史 宝塚市環境部環境室新エネルギー推進課課長(兵庫県)
阿部裕行 多摩市長(東京都)

4)記者会見

▼一般傍聴者
事前予約制で60名とし、先着順とします。
下記をお読みの上、メールまたはFAXにてお申し込みください。
【参加費】無料
【申し込み方法】件名に「12月13日 傍聴希望」と以下を記載し、ご連絡ください。
①お名前(ふりがな)、②ご連絡先 (電話番号とEmail)
【申込先】脱原発をめざす首長会議事務局
E-mail : mayors@npfree.jp / FAX : 03-3363-7562
【締め切り】12月10日(水)

原発事故被害者の救済を求める全国運動:第2期東京集会


原発事故被害者の救済を求める全国運動実行委員会

12月13日(土曜) 13:30〜16:50
東京ウィメンズプラザ

東京ウィメンズプラザ アクセスマップ

(表参道駅B2出口より徒歩7分)
参加費:500円

「原発事故被害者の救済を求める全国運動」第2期がはじまりました。住宅、検診、保養、賠償ADRについて、立法措置に向けた請願運動など、具体的な行動を起こしていきましょう。

記念講演
「福島原発事故 被災者支援政策の欺瞞」 日野行介さん(毎日新聞記者)

事例報告
★埼玉県における原発事故避難者がおかれている状況と今後の支援活動
__愛甲裕さん(震災支援ネットワーク埼玉事務局長)
★福島から東京に母子避難したママたちが立ち上げた「つながるNPO」活動報告
__ましこりかさん(ココロとカラダを育てるハッピープロジェクト代表)
★保養活動の取ち組み
__早尾貴紀さん(311受入全国協議会共同代表)
★関東における甲状腺自主健診の取り組み状況
__柴田圭子さん(関東子ども健康調査支援金共同代表)

今後の運動展開に向けて
★原発事故被害者救済を求める第二期請願署名運動の論点
__海渡雄一さん(弁護士)
★原発被害者の救済を求める全国運動第二期に向けて
__佐藤和良さん(共同代表:いわき市議)

主催
原発事故被害者救済を求める全国運動実行委員会

問合せ先:
国際環境NGO FoEジャパン(エフオーイージャパン)
〒173-0037
東京都板橋区小茂根1-21-9
tel: 03-6909-5983
fax: 03-6909-5986

東京地検包囲行動&院内集会


福島原発告訴団

◆12/12(金)「起訴を!」東京地検包囲行動&院内集会

と き:12月12日(金)12:00 – 14:30
(11:30より参議院会館入口で通行証配布)
ところ:参議院議員会館・講堂(B-104号)及び東京地検前
参加費:無料

<タイムテーブル>
12:00 開  会
—-対談—-「なぜ、原発事故が裁かれないのか!」(仮)
*古川元晴さん 元京都地検検事正、元内閣法制局参事官
*船山泰範さん 日大法学部・法科大学院教授
*告訴人スピーチ
13:30 閉   会
(東京地検前へ移動)
14:00 東京地検包囲行動 開始
14:30 終   了

東京第5検察審査会は元東電幹部3人を「起訴相当」と議決。これを受けて、現在、東京地検が再捜査を行っています。先日、東京地検は、捜査期限を2015年2月2日まで延長すると発表。東京地検が、市民の声を真摯に受け止め、厳正な捜査を行い、今度こそ、「起訴」の決断を下すことを求め、私たちは、行動します。

主催:福島原発告訴団
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp
tel:080-5739-7279 fax:0247-82-5190
1fkokuso@gmail.com

原子力損害の補完的補償に関する条約に抗議


FoEジャパン

《声明》 原発輸出を促進し、原子力ビジネスを手厚く保護する「原子力損害の補完的補償に関する条約」(CSC)のあまりに拙速な国会承認に抗議

本日、「原子力損害の補完的補償に関する条約」(CSC)への加盟が参議院で承認されました。
本条約は、福島原発事故の教訓を踏まえないまま、原発輸出を促進するものです。これにより、原発事故が起こっても原発メーカーの責任は問われず、原発輸出を促進するばかりか、原発被害者保護の観点からも問題であるCSCの発効に日本が加担することになりました。
安倍政権による一方的な衆議院解散の日程に合わせて、多くの問題を議論せぬまま、本日の採決にいたったことに、私たちは強く抗議します。
具体的には、以下の問題点が挙げられます。

1. 原発メーカーの賠償責任を免責されること。結果として、原発輸出が促進されること。
2. 一定額以上の原子力損害賠償を国際的に支援する枠組みであること。これによって、事故を起こした原子力事業者に利すること
3. 「1.」「2.」の結果として、原子力ビジネスに携わる主体が、利益のみを得てリスクをとらずにすみ、モラルハザードが引き起こされ、原発輸出が加速されること
4. 原子力損害賠償の項目に一定の制限がかけられ、多岐にわたる原子力損害賠償が支払われない可能性があること
5. 日本の原子力損害賠償法で採用されている「無限責任」(いかなる額になろうとも原子力事業者は賠償を支払わねばならない)原則が採用されておらず、損害賠償額に一定の上限が設けられる可能性があること
6. 原発事故が国境を越えて広がるのにもかかわらず、裁判管轄権が事故発生国に集中されるため、原発事故を起こした当該国でしか裁判を行えないこと
7. 「4~6」の結果として、原子力事故の被害者が保護されないこと

東京電力福島第一原発事故においては、原賠法(原子力損害の賠償に関する法律)による責任集中原則により、東電が一義的な賠償義務を負っていたのですが、実際は、「原子力損害賠償支援機構」という仕組みにより、そのツケは、消費者や納税者が負うことになってしまいました。
このような「無責任」体制を国際的に広めるのがこの条約です。
原発はそれだけ危険で、非効率な発電システムであり、公的な手厚い保護なしには成り立たないのです。
この国会での拙速な審議も、国会が国際的な「原子力村」の便宜を図っているとしか見えません。
いまだに収束のめどがたたない福島第一原発事故。多くの人たちが故郷を失いました。
日本が輸出するべきなのは、この反省に学び、持続可能なエネルギー構造を実現させるための知恵や仕組みや哲学ではないのでしょうか。
FoE Japanは引き続き、多くのみなさまとともに、福島原発事故の教訓を踏まえ、原発輸出に反対していきます。

問い合わせ先:国際環境NGO FoE Japan 担当:満田(090-6142-1807)
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9 Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986

健康管理のあり方に関する市民フォーラム


満田夏花

福島原発事故に伴う健康管理のあり方に関して、関心を有する市民・県民・専門家が集い、情報を共有し意見交換を行うことを目的に、「健康管理のあり方に関する市民フォーラム」を開催いたします。ぜひ、ご参加ください。また福島の方にご紹介ください。

健康管理のあり方に関する公開フォーラム:11月30日@福島市

http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/1130-f122.html

日時:11月30日(日)13:30~16:00
場所:コラッセふくしま 401号室 

(JR福島駅より徒歩3分)http://www.corasse.com/access
資料代:500円

申し込み不要(直接会場にお越しください)

内容:
1)福島県民健康調査の現状と課題

2)広島・長崎の被爆者援護法とチェルノブイリ原発事故後の健康支援
…吉田由布子「チェルノブイリ被害調査・救援」女性ネットワーク事務局長

3)民間における甲状腺検診の経験から
…西尾正道/北海道がんセンター名誉院長

4)フクシマで生きる
…今田剛/医療法人社団敬天会小川医院理事、
循環器専門医、漢方専門医、綜合内科専門医、医学博士

5)国としての健康支援の在り方
…崎山比早子/高木学校、元国会事故調査委員会委員
…満田夏花/国際環境NGO FoE Japan理事

6)意見交換

主催:放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民・専門家委員会

子どもと放射能対策の会
連絡先:放射線被ばくと健康管理のあり方に関する市民専門家委員会事務局
〒173-0037 東京都板橋区小茂根1-21-9 国際環境NGO FoE Japan
Tel:03-6909-5983 Fax:03-6909-5986
担当:満田・矢野
携帯:090-6142-1807
E-mail:XLA07655(アット)nifty.com (アット)を@に変えて送信してください

「もう我慢はしない!立ち上がる」 原発事故被害者集会アピール


福島原発告訴団

16日、福島市公会堂で開かれた「もう我慢はしない!立ち上がる」 原発事故被害者集会で採択されたアピールです。

141116アピ<集会アピール「もう我慢はしない!立ち上がる宣言」>

稲刈りが終わった田んぼに、西風が吹き、森の木々は赤や黄色の葉を落としています。山々は濃いオレンジ色の夕焼けに縁どられ、くっきりと群青色に浮かび上がります。
今年も、美しい福島の秋が終わり、やがて冬へと移り変わろうとしています。
しかし、原発事故が始まってから3年と8ヶ月、原発事故による傷はいたる所に入り込み、私たちはそこから逃れることができません。
原発事故現場では、今も放射性物質が大量に環境中へと流れだし、収束の目途は立っていません。すでにばらまかれてしまった放射性物質が、私たちの日々の暮らしに重くのしかかっています。国は、責任逃れと利権を守るために、放射能汚染の中で生きることを人々に強いています。
過酷な被ばく労働に従事する原発作業員は、搾取や待遇の劣悪さに苦しんでいます。
除染作業はもちろん、道路工事も、建築作業も清掃も、ごみ処理場の仕事も、多くの仕事が、被ばくの危険と隣り合わせの労働となりました。
いのちある食べ物をつくる農家や酪農家の歓びは奪われ、苦難と葛藤の中で生きています。
子どもたちの楽しい通学の時間も、体育やマラソン大会も、野の草摘みもドングリ拾いも、被ばくの不安を抱える現実があります。
子どもたちの甲状腺癌とその疑いは104人となりました。これからの健康被害とともに心配されるのは、放射能安全教育により放射能への警戒を解いてしまうことです。
避難し、家族離れ離れの中で暮らす人々の苦悩も続いています。あまりにも深い喪失と先の見えない暮らしの中で、うつ病に苦しむ人や自ら命を絶つ人が増えています。福島県の災害関連死は津波による被害者を上回り、 1700 人を超えました。
私たちはもうこれ以上、犠牲者を出したくはありません。
この地に水に空に生きる無数の声なき生き物たちも、命と健康を脅かされています。人間が引き起こしたこの惨禍を、ただ静かに生き抜こうとしています。
私たち被害者の健康と安全はどう守られるのか、暮らしと生業の回復はどう補償されるのか、ただ待っていても国は助けてはくれないことがこの3年8ヶ月の間に身に染みてわかりました。
私たち被害者の苦悩をよそに、鹿児島県の川内原発が再稼働されようとしています。大飯原発訴訟の判決は、国民が根を下ろして生活することを奪うことが国富の喪失だと示しました。それを身をもって知っている私た
ちは、同じ悲劇を二度と繰りかえさせないために、この事故について語り継ぐ責任があります。
今日、私たち福島原発事故による被害者は、福島市公会堂に集い、お互いの被害の実情を知り、それぞれの尊厳回復への意志を確認しました。私たちは、さまざまな分断を超えてつながり、国と東電に対し、被害者の本当の救済を求めて、力を合わせ声をあげていくことを誓います。

被害者への謝罪
東京電力と国はこれまでの原発推進政策の間違いを認め、全ての被害者に心から謝罪し、原発の推進を今すぐ止めること。
被害の完全賠償、暮らしと生業の回復
誰もが望む場所において、新たな生活を始められるような誠意ある賠償をすること。
被害者の詳細な健康診断と医療保障、被ばく低減策の実施
「避難の権利」を認め、保養の制度化や定期的に詳細な健康診断を行うこと。
子どもたちに安全と真実を知る機会を保証すること。
事故の責任追及
司法の場で、東京電力福島原発事故の真実を明らかにし、責任を負うべきものが罪を償うこと。

私たちは、原発事故とその後の、国や東電の対応によって傷つけられた尊厳を自らの手で取り戻すため、もう我慢はしない!立ち上がることを宣言します。

2014年11月16日

「もう我慢はしない!立ち上がる 原発事故被害者集会」参加者一同

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主催 原発事故被害者集会実行委員会
共催 原発被害糾弾 飯舘村民救済申立団、ふくしま集団疎開裁判の会、福島原発告訴団
賛同 (27団体)
原発損害賠償京都訴訟原告団、原発賠償関西訴訟原告団、原発賠償ひょうご訴訟原告団、「生業を返せ、地域を返せ!」福島原発訴訟原告団、福島原発かながわ訴訟原告団、福島原発被害山木屋原告団、原子力損害賠償群馬弁護団、原発さえなければ裁判弁護団、原発事故被災者支援北海道弁護団、原発被害救済千葉県弁護団、原発被害救済山形弁護団、埼玉原発事故責任追及訴訟弁護団、東日本大震災による被災者支援京都弁護団、東日本大震災による福島原発事故被災者支援関西弁護団、兵庫県原発被災者支援弁護団、福島原発事故被害者救済九州弁護団、福島原発被害救済新潟県弁護団、福島原発被害首都圏弁護団、みやぎ原発損害賠償弁護団、やまきや未来の会弁護団、原発賠償関西訴訟KANSAIサポーターズ、原発賠償訴訟・京都原告団を支援する会、全国一般ふくしま連帯労働組合、那須塩原 放射能から子どもを守る会、福島原発かながわ訴訟を支援する会、福島原発さいたま訴訟を支援する会、ぽかぽか★サポートチーム(原発賠償ひょうご訴訟

「安全の押しつけ」にはしない : 県の環境創造センター整備室長が言明


川崎哲

去る11月13日(木)、フクシマ・アクション・プロジェクト(FAP)は福島県の環境創造センター整備推進室と同センター交流棟の展示内容をめぐって意見交換をしました。県からは菅野信志室長をはじめ計3名が、FAPからは小渕真理代表、佐々木慶子事務局長をはじめ計6名が参加しました。

141113 約1時間半にわたる会は、FAPが事前に対して提出していた8項目にわたる意見書に沿って進められました。まず県からは、今年度中に、図面や項目立てなどの基本的な設計が作られ、そのために2015年1~2月頃に第4回検討会を開催されるとの見通しが示されました。各項目の説明文の表記など具体的なことは、来年度に入ってからの作業になるとのことです。

 FAPが要請した事項のうち、「事故は収束していない事実を明記する」「県内全基廃炉の決意を示す」「再生可能エネルギーモデル県として若者に希望を持たせる」といった点については、県としても基本的にはそのような考え方に沿った展示をするとの説明でしたが、表記の細部は今後の課題になるとのことでした。

 放射線のリスクに関する「安全キャンペーン」につながることがないようにとの要請については、県は「この点は、皆さんが一番懸念されているところだろうし、われわれとしても最も注意しなければならない点だと思っている」とした上で、「『安全の押しつけ』のような展示にしてはならない」「何らかの考え方を押しつけるのではなく、放射線に関する事実を伝えて、判断をしていただけるものとしたい」と述べました。そして、検討会で出た意見は県が受け止めるものであるが、最終的な内容の確定は、予算上の判断も含め、県が責任を持って行うことを確認しました。

 FAPとしては、放射線の危険性については大人目線ではなく、子どもたちの目線できちんと表現していくように要請しました。県からは「日常生活による外部被曝および内部被曝をなるべく避け、不要な被曝をしないよう心がけるよう説明するパネルを作っていきたい」との説明がありました。

 FAPからは、検討会のメンバーは偏っており独立した専門家をさらに入れるべきだと要請しましたが、県は、検討会のメンバーを変える予定はないが、他の人たちから意見を聞いていくこともある、展示内容のあり方については随時意見を聞かせてほしいとのことでした。

 FAPからはまた、市民による保養プログラムの取り組みの実例などについて展示に盛り込むべきであると提案しました。

 事故の悲惨さを忘れさせない工夫が必要であるというFAPからの意見に対して、県は、「避難生活の実態など、被災者の話、不安、怒り、思いといったもの伝えられるようにしたい」とした上で、震災の教訓や記憶を語り継ぐという意味では別途「復興祈念公園」や「震災アーカイブ拠点」の計画があると説明されました。県はまた、私たちの暮らし方、すなわち省エネ、ゴミの減量化といった問題についても展示していきたいと述べました。FAPからは、被ばく労働者についてもきちんと伝えてほしいと要請しました。

 なお県は、200億円の予算には原子力研究開発機構や国立環境研究所の人件費や研究機材費は含まれてないこと、将来も含めてこのセンターの運営費用については国が拠出すべきものと考えていることを説明しました。

 次回、来年1~2月に第4回検討会を持たれる頃に、改めてFAPとして意見交換の場を持ちたいということを確認して、会を終了しました。

放射能のまとめ: セシウム137/バリウム137


竹内雅文

セシウム137からはどういう放射線が出てくるのか、また、放射線が出るというのはどういうことなのかを、まとめてみました。

セシウム137は自然界にはもともと存在しなかった不安定な元素で、いずれは崩壊して安定な元素に変ろうとします。ほぼ30,2年の間に、半数のセシウム137が崩壊すると言われていて、これがセシウム137の「半減期」です。この崩壊の時に、強い運動エネルギーをもった電子が放出されます。この放出される電子をβ線(ベータ線)と呼びます。そしてセシウム137はバリウム137という元素に変わります。この過程をβ崩壊と言います。こうして出来たバリウム137は一部を除いて不安定な状態で、内部に余分なエネルギーを抱えています。これを捨てて安定した状態に移行するために、長くても数時間以内に、高いエネルギーの光子が放出されます。これをγ線と呼びます。この過程をもう少し詳しく見ていきましょう。

ele03β線、γ線が出てくる仕組みを理解するためには、原子というものの成り立ちを頭に入れておく必要があるようです。中心には原子核があり、その周辺に幾つかの電子が、何層かに別れて存在するとされています。原子核の内部には陽子があり、この陽子の数と外側にある電子との数が同じであるのが、その原子の充全な状態で、電子に出入りがあって、数にズレがある時は、その原子が荷電している、ないしはイオン化した状態です。電気的な状態から言うと陽子は常にプラスであり、電子はマイナスです。通常はプラスとマイナスが同数で釣り合った状態になっています。原子は陽子の数=電子の数ごとに違った名前が付けられています。陽子の数=電子の数が「1」ならば、水素です。「6」ならば炭素、「16」ならば硫黄、「29」ならば銅、「80」ならば水銀です。この陽子の数を、原子番号と読んでいます。

ele01ここで、陽子が2つある場合のことを考えます。陽子が2つある元素はヘリウムです。プラスのものが2つ、隣り合わせになっていることになります。プラスとマイナスは引きあいますが、プラスとプラスとは反発しあいます。磁石のN極どうし、S極どうしが反発しあうのに似ています。

ele02そこで、2つの陽子はそれだけでは一緒にいて原子核を構成することができません。1つの陽子に、もう1つ別の陽子を無理矢理ぶつけてくっつけることは、出来るそうです。特定の速度でぶつければ良いということのようですが、その時、片方の陽子は中性子に変わってしまいます。

中性子はもともと陽子と同じような構造のものです。陽子や中性子は、3つのクォークからできていて、陽子は2つのu-クォークと1つのd-クォーク、中性子は1つのu-クォークと2つのd-クォークからできています。u-クォークは+2/3に荷電された粒子、d-クォークは−1/3に荷電された粒子で、

2d+1u = 2× (+2/3) + 1× (−1/3) = +1 (陽子)

1d+2u = 1× (+2/3) + 1× (−1/3) = ±0 (中性子)

ということになります。陽子の中にあるd-クォーク2個のうち1個がu-クォークに変身すれば、 中性子に変れることになります。

ele06陽子と陽子とが一緒にいられるためには、中性子が必要なようです。ヘリウムは通常、原子核の中に陽子2つの別に中性子を2つもっています。中性子は陽子と陽子とをくっつける取り持ち役のような存在になっています。プラスどうしでは反発してしまってくっつかないのに、中性のものが介在するので、一つの原子核の中に共存できるのだということになるようです。水素以外の元素では、すべての原子核中に中性子が存在します。ただ、同じ原子番号の元素でも、中性子の数はいつも同じというわけではありません。

ele04例えば酸素(O)の場合、原子番号は8で、陽子数は8です。中性子も8つあるのが普通ですが、4つしかない場合もあり、20個もある場合もあります。中性子の数から見た場合に、酸素原子には25種類あることになります。こうした違った酸素どうしを互いに同位体(isotope)であると言います。これらを区別するためには、陽子の数と中性子の数を足した数を、元素名の後に付けるようになっています。通常の酸素は酸素16です。25種類ある酸素のうちで、安定しているのは1617183つだけで、あとはすべて不安定な元素で、いつかは崩壊します。つまり、放射性元素であることになります。もっとも安定しているのは酸素16で、すべての同位体のうち99,8%が酸素16です。

酸素の場合、もっとも安定した形では、陽子と同じ数の中性子を原子核に持っていることが分かりました。ところが、色々な元素のいちばん安定した同位体の陽子と中性子の数を比べてみると、原子番号が上がるにつれて、中性子の数が次第に増えていくことが分かります。下の表では、幾つか飛び飛びに元素を選んで、中性子と陽子との比率を出してみました。赤字になっている最下行のセシウム137以外はすべて、それぞれの元素の同位体の中から、一番普通にあるものを選んであります。陽子の数が増えてくると、原子核の中の諸要素が、多分、次第に複雑な構造を形作るようになっていくのでしょう。余分に緩衝材を入れないとうまく結合しなくなっていくようです。

元素

陽子

中性子

中性子/陽子

160 酸素

8

8

1,000

59Co コバルト

27

32

1,185

127I ヨウ素

53

74

1,396

133Cs セシウム

55

78

1,418

137Ba バリウム

56

81

1,446

238U ウラン

92

146

1,587

247Cm キュリウム

96

151

1,572

137Cs セシウム137

55

82

1,491

セシウム137はウラン236の核分裂によって生まれる人工元素です。核燃料にゆっくりした速度で中性子を衝突させると、その中に34%ほど含まれているウラン235がそれを吸収していったんウラン236になりますが、これはたいへん不安定な元素で、2つに割れてしまいます。割れ方は決まっているわけではないので、色々な元素がそこで生まれていくのですが、どちらにしても、半分前後の陽子数のものが2個出てくるわけです。その時、中性子が余ってしまいます。ウラン236の場合、中性子と陽子の比率は1,565ほどですが、原子番号50番前後の元素は1,4前後が安定比率です。分裂の時に数個の中性子が外部に飛び出したりするのですが、それでも、どういう割れ方をした場合でも、たいがい中性子は余分になります。

ウラン236が炉内で分裂する時には、中性子が幾つか炉内に飛び出してきて、それが別のウラン235に当たるので、反応が続いていきます。核分裂は、こうして連鎖反応になりますので、いったん分裂が起こりはじめると、人為的に停止させるのは簡単でないことになります。このように、核分裂反応の時には、中性子が飛び出すので、分裂してできてくる新しい元素が、分裂前の中性子を全部抱え込むのではありません。それでも、セシウム137の場合には、安定したセシウムに比べて中性子が4個も多く、比率も1,491にもなります。これは非常に不安定な状態のようなのです。

そこでセシウム137の原子核の中にある82個の中性子のうち、どれか1個が陽子に変身します。こうして中性子を減らして、不安定性を解決するわけです。陽子や中性子は、3つのクォークからできていて、陽子は2つのu-クォークと1つのd-クォーク、中性子は1つのu-クォークと2つのd-クォークからできています。今度は、中性子の中にあるd-クォーク2個のうち1個がu-クォークに変身すれば、 陽子に変れることになります。

ただ、陽子は電荷1の粒子で、中性子は電荷0の粒子ですが、電荷0の粒子が電荷1の粒子になるということは、それだけを取って見ると自然のバランスを壊してしまっています。つまり、(+)と(−)とは数が釣り合っていないと、この世界は根本的に成り立たなくなるらしいのです。で、どうやら、プラスが1個増える時にはマイナスも1個増えるようにできているらしいのです。

ele05で、セシウム137の原子核から電子が1個、外に飛び出してきます。セシウム137はこの時、陽子は1つ増えて55から56になります。中性子は1つ減って82から81になったわけです。これは上の表に出ているバリウム137と同じです。こうしてバリウムに変化する時には、陽子が1つ増えているのですから、周囲にある電子の数も1つ増えるのですが、飛び出してきた電子は、これには使われません。勢いよく、外に飛び出していってしまいます。

セシウム137はバリウム137になり、その時に電子が飛び出していくのですが、その時にその電子の持つ運動エネルギーは最大で1 117 keV ほどであるとされています。しかし、そうして安定したバリウム137に変わるのは、実は20個に1個程度で、他は不安定な状態のバリウム137になります。不安定という意味は、まだ内部にエネルギーを抱えたままの状態ということなのですが、こういう状態のバリウム137になる時には、飛び出していく電子のエネルギーは最大で514 keVだとされています。その場合のバリウム137は、後でまた別の形でエネルギーをまとめて放出することになります。この不安定なバリウム137は、安定した状態のものと区別するために、バリウム137mと書くことになっています。

ele07この余分なエネルギーの放出は、だいたい、バリウム137mが成立した直後に起こります。半減期2,55分ですので、数時間以内にほぼすべてが無くなると思ってよいでしょう。662 keV のエネルギーを持った光子が放出され、安定した状態のバリウム137になります。セシウム137から出てくる電子のエネルギーはバラバラで一定せず、そのために、「最大●●keV」というような言い方になるのですが、バリウム137から出てくる光子のエネルギー662keVという数値は、いつも同じです。これは光子ですので、光とか、紫外線とか、マイクロ波といったものと同じようなものですが、エネルギーが強いので、波長はたいへんに短くなります。

こうして出てくるβ線、γ線のそれぞれの性質については、項を改めたいと思います。