これでも罪を問えないのですか

谷田部裕子

2013年9月13日、経産省前テントひろばトークイベント「伝えよう 福島の叫びを 届けよう 私たちの思いを」より

お手に取っていただけたでしょうか。有難うございます。関東も含めて日本全国、14000人近い告訴人の方がいて、7000通の陳述書の中から50通を選んで、というというもので、本当にぜひ読ん・・・・
ここで私たちの声を聞きに立ち寄ってくださっている方たちは、もうお読みにならなくとも、胸にしっかり分っていらっしゃる方。で,まわりにそうではなさそうな方がいたら、ぜひ、手渡して「読んでみてね」って、言ってほしいんです。

一人ひとりの方、私、生の陳述書をコピーをする事務的な手伝いをした時に、中身までは個人情報ですから読みませんでしたけれど、こういう本になる前の陳述書は、レポート用紙に書いたものとか、便箋に、もう年配の男性なんでしょうけれども、筆の字でキチンと書かれたものとか、それから子供が鉛筆でつたない字で書いたものとか、生のものが本当に悲痛なものがあります。

で、表紙で叫んでいるの、これ、私なんですが、叫んでいる中身はですね、この時は多分、署名を届けに福島地検に行った時だったんですけれども、10万という署名が集った時だったと思います。もし違っていたら御免なさい。この時、福島地検の人たちに、「聴いてください」って叫びました。

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私、実家が福島ですので、私たち福島の者も栃木の人も東京の人も色んなところの人も、かなり遠く離れた静岡の人だって、多くの人が本当だったら引き継ぎたかった、子供たちにね、手渡したかった放射能で汚れていない土、空気、「大丈夫なんだ」っていいう安心感、そういうものを子供に引き継ぎたかったのに、それができなくなった、私たちは子供たちに綺麗な故郷を遺すことがもうできなくなった、もう取り返しがつかないんです。元に戻らない。

だからせめて、過ちが正されて、正義が通る、法律がキチンと守られて、被害者が救済されて、過ちが繰返されないようにする社会を、せめて、放射能汚染されていない故郷の爲なら、せめてそういう社会正義を子供たちに引き継ぎたいって言って、叫んでたんです。

そのことをさっき、思いながら、不起訴処分の説明を聴きに、弁護団の団長、副団長、弁護士の河合先生、海渡先生と一緒に10人ぐらいで入って、1時間ぐらいほど説明を聴いて、途中で抜けてきたんですが、詳しくは弁護士の先生や弁護団の方から発表があると思います。それをぜひご注目ください。

つたない私の素人の頭で1時間聴いてきた感想は、本当に驚くべきものでした。がっかりしました。新聞なんかにも、皆さん、書いてあると思います、お読みになったと思いますが、刑法上で罰することができないものだっていう、簡単に言うとそういうことなんですね。

検察の方がおっしゃるには、政府の事故調とか国会の事故調とか、色々なところであの原発は人災だとか、色んな原因があるだとか、言っているけれども検察の仕事は被告訴人、訴えられたあの33人の一人ひとりについて社会通念上・・・・何か難しい言葉で言っていました。・・・・社会的な行動準則から逸脱していない、一般通常の、常識って言うんですか、それに照らして、その、告発した相手の人たちが、掲示告発するに値しないって、そういうことをおっしゃってました。

福島の子供たちを早く逃がさなかった、放射能汚染を実際にされている関東の他の子供たちのことも救わない、除染もしない、お金も出さない、汚れていることも指摘もしない、調べもしない、そういうことをしているのに、それが結局、告発されないというものでした。・・・・説明が下手で御免なさい。ここで黙っていたら、また事故が起ると確信しました。あれほどのことが起っても、今、原稿の刑法では、一人として罰することができませんということは、これから同じことが起っても、罰することができないということですよ。そしたら、そんな緩い甘いものを避けようとする企業がいるかどうか。

「大丈夫だ」と思ったら、またやるでしょう。だからそういう意味でも、この国は原発を持つ資格もなければ、そういう状況にもない、と本当に、この福島原発告訴団の告訴・告発が不起訴になったというこの事実、何故、不起訴になったのか、どういう理由で不起訴にされたのか、それを皆でちゃんと落ち着いて、、、、感情的にショックだったり、がっかりしたり、頭に来たりすることは沢山あります。それも大事ですけれど、その不起訴の理由というのを大人であれば国民一人ひとりが、ここでちょっと立ち停って確かめて、こんなことでいいのか、というふうに、皆で手を携えてこれからもやっていきたいと思いながら、テントに向って歩いてまいりました。

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これでも罪を問えないのですか
金曜日・刊
ブックレット版127p 840円
一般書店にご注文いただけますが、福島原発告訴団でも取り扱います。
http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/p/blog-page_8981.html


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