IAEAは核推進派の機関です

2013年12月15日に、郡山で国際会議を開催したIAEAに対して、フクシマアクションプロジェクトが提出した要請書に、2013年1月17日 付で、広報官ジル・チューダー氏名の回答が寄せられました。この中でチューダー氏は「現在IAEAは原発を推進するという立場をとっておりません。」と書 いています。

けれども、「原子力の貢献を加速し、増大させる」のが目的の国際機関が、「原発を推進するという立場をとっていない」というのは、どういうことなのでしょうか。この機関の憲章には、次のように明記されているのです。

第2条
目的
この機関は、全世界の平和と健康と繁栄への原子力の貢献を加速し、増大させるよう務める。(…)
第3条
機能
A.この機関は属性として
1.全世界において、平和的目的の原子力の開発と実際的使用を、またその分野の研究を、勧奨しかつ援助する。(…)

こ れらの文言は、1956年10月23日に、国際連合本部で開かれた国際原子力機関の会合で採択され;1957年7月29日以降、効力をもっているもので す。この憲章は、1963年1月31日、1973年6月1日、1989年12月28日に少しずつ改正されていますが、憲章の基本精神と言うべきこの第2条 (目的)と第3条(機能)には、微塵の改変もないまま、今日に至っているわけです。

チューダー氏の言っていることは憲章に反しているのではないでしょうか。

確かに、「原発を推進する」かどうかは、「原子力を推進するか」どうかと、厳密に言えばイコールではないでしょう。けれども、原発を除いて、いったい何を推進すると言うのでしょうか。

先程の文言の少し先でチューダー氏はこう書いています:
「IAEAとして、加盟国に対して原発を導入すべきである、原発の運転を継続すべきである、あるいは原発を停止させるべきであると言う立場にはありません。」と述べています。

こ れは、「原発を推進するという立場をとっておりません。」ということの具体的な言い直しに当るのでしょうか。ここで言っているのは、「べきである」と言っ ていない、つまり強制的な文言を用いることはしていなし、そんな権限もない、ということを言っているわけで、しかし、原発を推奨はするし、運転継続の要望 はする、ということが含まれているわけです。

現に、郡山の国際会議は、事故の直後に現場近くで開かれたのにもかかわらず、原発の危険についてはほとんど議論しないというものでした。天野氏はIAEAの憲章に忠実だったわけであり、チューダー氏の回答書の文言は残念ながら瞞しであるということにならざるをえません。


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