福島の原発事故避難者の住宅支援の継続を求めています


ピースボート

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2011年3月11日に発生した東日本大震災と東京電力福島第1原発事故以来、ピースボートは原発災害被害者を支援するための運動をさまざまな市民団体と協力して行っています。今も原発事故が収束しない中、原発災害被害者はとても厳しい状況に置かれ続けています。

そのような中、福島県が自主的避難者の住宅支援を2017年3月末で打ち切ることを検討していると の報道がありました。この報道に接し、市民団体「沈黙のアピール」と国際環境NGO「FoE Japan」が共同で福島市、福島県に対して原発事故避難者の住宅支援の継続を求める要請行動を6月10日に行い、ピースボートも賛同団体として加わりま した。

現在、住宅支援の継続を求める署名を6月末まで集めています。住宅支援を打ち切られることにより、支援を必要とする多くの避難者が生活の再建を諦めざるを 得ない状況に追いやられます。ぜひ、以下より署名のご協力をお願いします。(原発事故子ども・被災者支援法3周年シンポジウムが、6月21日13時30分 から上智大学12号館502号室で開催されます)

「住宅支援の継続を求める署名」はこちらをご覧下さい

 

市民が伝える福島 世界会議


川崎哲

福島原発事故4周年ならびに国連防災世界会議(仙台)にあわせて、3月11日(水)から13日(金)にかけて行われる福島の原発事故の教訓を世界に伝える取り組みについて、あらためて情報を整理してお伝えします。
まず、「福島 10の教訓」と題する多言語ブックレットを刊行(5カ国語で)します。そして13カ国から海外ゲストを招いて「市民が伝える福島 世界会議」を開催します。詳しくは下記をご覧ください。
http://fukushimalessons.jp
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多言語ブックレット 「福島 10の教訓」(3/11発行)
「市民が伝える福島 世界会議」 (3/12~13)
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福島原発事故から5年目に入る3月12日から13日、福島で「市民が伝える福島 世界会議」を開催します。12日は、国内外のゲストを迎えた福島視察と夕食交流会。13日は一日がかりの世界会議を開催し、国境を越えた「福島から世界」へのつながりを作ります。そしてこの機会に、多言語ブックレット「福島 10の教訓」を発行します(日、英、中、韓、仏語にて)。

【記者会見】
ブックレット「福島 10の教訓」のお披露目と、「市民が伝える福島 世界会議」の概要について~
日時: 3月11日(水) 18:00~
会場: グランパークホテルエクセル福島恵比寿 2F CLUB EX
主催: 福島ブックレット刊行委員会

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◆◆「市民が伝える福島 世界会議」
日時:3月13日(金) 9:30~20:30 (途中参加、途中退場可)
会場:福島県文化センター 2階 会議室兼展示場 (福島県福島市春日町5-54)
主催:「市民が伝える福島 世界会議 実行委員会」

協力:一般社団法人ふくしま会議、NPO法人シャローム、NPO法人元気になろう福
島、NPO法人福島県有機農業ネットワーク、NPO法人うつくしまNPOネットワーク、
NPO法人ふくしま30年プロジェクト、NPO法人ふくしまNPOネットワークセンター、
一般社団法人ふくしま連携復興センター
弁当・仕出し協力:かーちゃんの力・プロジェクト協議会、遊雲の里ファーム、
株式会社イズムフーズ(菜々家 福島野田店)、HAPPY HAPPY CURRY
後援:福島民報社、福島民友新聞社

本リリース問合せ先:
「市民が伝える福島 世界会議」実行委員会
東京: ピースボート 03-3363-7561
福島: ふくしま地球市民発伝所(福伝) 024-573-1470
Eメール: info@npfree.jp
公式HP: http://fukushimalessons.jp

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【関連日程】
3月11日(水)
◆歓迎レセプション(18時より記者会見 グランパークホテルエクセル福島恵比寿)
時間: 19:00~21:00
会場: 福島市内ホテルにて(招待制)

3月12日(火)
◆避難区域を訪ねる福島フィールド・エクスチェンジ
時間: 8:30~19:00
集合場所:曽根田駅前
訪問先:飯館村、浪江町、伊達市桑折町
◆夕食交流会
時間: 19:00~21:00
会場:福島県文化センター2階会議室兼展示室 (福島県福島市春日町5-54)
参加費:2000円(学生1000円)要予約

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海外からの招待ゲスト
・プナール・デミルジャン (トルコ/脱原発プロジェクトnukleersizのコーディネーター)
・アリフ・フィヤント
(インドネシア/グリーンピース東南アジア気候変動・エネルギー・キャンペーン担当)
・アンドレイ・オザロフスキー
(ロシア/リトアニアの脱原発国民投票に関わる/ベローナ財団の核問題専門家)
・パブロ・ロモ (メキシコ/平和と人権問題に取り組むSERAPAZ代表)
・マルシア・ゴメス
(ブラジル/原子力やウラン採掘をめぐる問題を主題とする映画を集めた“国際ウラン映画祭”代表)
・クマール・スンダラーム (インド/インドの脱原発運動家/核軍縮平和連合(CNDP))
・キム・ヘジョン (韓国/環境運動連合)
・アンドレアス・ニデッカー (スイス/核戦争防止国際医師会議)
・ライ・ウェイ・チャン (台湾/緑色公民行動連盟議長)
・アイユーブ・アブダイエー (ヨルダン/NGOエネルギー節約と持続可能な環境社会代表)
・オルップ・ラヒー (バングラデシュ/研究センター)
・ヌスラット・イスラム・カーン (バングラデシュ/ドキュメンタリー制作)
・イッタブーン・オンウォンサ (タイ/消費者財団)
・ソッサイ・スランソック (タイ/開発影響調査)
・オリヴィエ・フロラン (フランス/ヴォクリューズ県議会副議長)

3月13日「市民が伝える福島 世界会議」 日本側登壇者
佐藤健太(ふくしま会議)/ 佐々木慶子(ふくしまWAWAWAの会)
和田央子(放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会)/ 長谷川健一・花子(飯舘村民救済申立団)
吉野裕之(シャローム)/ 石井秀樹(福島大学)/ 西道典(南相馬こどものつばさ)
佐藤弥右衛門(会津電力)/ 菅野正寿(福島県有機農業ネットワーク)
武藤類子(福島原発告訴団)/ 村上達也(元東海村長、脱原発をめざす首長会議)
上原公子(元国立市長、脱原発をめざす首長会議)/ 大橋正明(国際協力NGOセンター)

問合せ先:
「市民が伝える福島 世界会議」実行委員会
東京: ピースボート 03-3363-7561
福島: ふくしま地球市民発伝所(福伝) 024-573-1470
Eメール: info@npfree.jp
公式HP: http://fukushimalessons.jp

一連の取り組みは、今回仙台で開催される国連世界防災会議に向けて活動する
「2015防災世界会議日本CSOネットワーク(JCC2015)」のなかから生まれたもの
です。

東京、福島、宮城で脱原発を考えるイベント


越智信一朗

3.11から4年目を迎える今年は、世界からゲストを迎え東京、福島、宮城で脱原発を考えるイベントが開催されますので、お知らせいたします。

3.11から4年目を迎える3月は、私たちが改めで原発について考える月となります。10日からトルコ、インドネシア、ロシア、メキシコ、ブラジル、インドなどから脱原発活動に関わっている人々が来日し、東京-福島-仙台で一連の原発に関するイベントが行われます。飯舘村や南相馬の視察、「福島での原発の教訓」を国を越えて多くの人が話し会う「市民が伝える福島世界会議」が開催。また、世界中の災害の専門家が一同に集う、国連防災世界会議開催される仙台では、脱原発をめざす首長会議や市民団体などが原発問題について話し合います。
*“福島の教訓を世界に伝える”原発事故から4年 防災世界会議@仙台にあわせて*
詳細:http://urx2.nu/h4EH

*◆3/10「脱原発でつかながる日本と世界」@東京*
日時:3月10日(火)19:00~21:00(開場 18:30)
会場:日比谷コンベンションホール(日比谷図書館B1F)
参加費:一般 1000円、若者(30歳以下)無料
主催:ピースボート、FoE Japan
詳細:http://urx2.nu/h4Fh

*◆3/11 海外、国内ゲスト歓迎レセプション*

*◆3/12 海外、国内ゲストによる福島スタディツアー*(飯舘村、南相馬市など)

*◆3/13「市民が伝える福島 世界会議」@福島*
ブックレット「福島 10の教訓~原発災害から人々を守るために~」お披露目
日時:3月13日(金)09:30~21:00
会場:福島県文化センター 2階 会議室兼展示室
参加費:無料
主催:福島シンポジウム実行委員会(東京:ピースボート、福島:ふくしま地球市民発伝所)
詳細:http://urx2.nu/h4SF

*“国連防災世界会議でのイベント”*
詳細:http://www.bosai-sendai.jp/

*◆3/14「市民参加による原子力災害の予防と対応」*
日時:3月14日(土)09:15~
会場:東京エレクトロンホール宮城 602中会議室
主催:日本イラク医療支援ネットワーク (JIM-NET)
詳細:http://urx2.nu/h4T6

*◆3/14「防災世界会議ふくしまCSO連合 ~福島原子力災害の被災者支援・復興支援を行う現地の市民活動の情報を伝える」(展示)*
日時:3月14日(土) 10:00~
会場:せんだいメディアテーク 5階、6階
主催:防災世界会議ふくしまCSO連合
詳細:http://urx2.nu/h4T7

*◆3/14「原子力防災と自治体の役割~その教訓と課題~」*
日時:3月14日(土)17:30~19:30(開場 17:15)
会場:TKP ガーデンシティ仙台勾当台 ホール5
参加費:無料 ※先着順
主催:脱原発をめざす首長会議
詳細:http://urx2.nu/h4EU

軍事費に対する世界アクション・デー


川崎哲

皆さま
ピースボートの川崎哲です。来る4月14日(月)に昨年一年間の世界の軍事費に関するデータが発表されます(ストックホルム国際平和研究所が毎年発表しているもの)が、これに合わせて、世界各地で「軍備のお金を減らして人々のために回せ」と呼びかけるアクションが行われます。「軍事費に対する世界行動デー(GDAMS)」というものです。
東京では、軍事費の問題を、日本が直面する「命と安全」の問題との関連で考えるシンポジウムを開催します。日本における「被災者・避難者支援」「原発事故・被ばく労働」「格差・貧困」などのテーマと、世界における軍事費や軍縮の動向をつなげて考えようというものです。
詳細は以下の通りです。多くのみなさんにご参加いただきたいと願っております。

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軍事費に対する世界アクション・デー(GDAMS) 2014 東京アクションシンポジウム

武器からひとへ
「安全保障費」を問いなおす

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詳細 http://www.peaceboat.org/topics/archives/145
チラシ http://www.peaceboat.org/files/uploads/global9_gdams2014tokyo_flyer.pdf

【日時】 2014年4月14日(月)15:00~17:00

【場所】 参議院議員会館 B107会議室
地下鉄有楽町線「永田町駅」、丸の内線・千代田線「国会議事堂前駅」

【定員】 110名 (※14:40より会館1階ロビーで通行証を配布します。)

■開催趣旨

現在、日本政府は「積極的平和主義」を掲げつつ、「国を守り抜くため」として対外防衛力を予算、装備ともに拡大させています。その一方で、人々の目の前の安全や暮らしは、後回しにされていないでしょうか。

震災と原発事故から3年を経た今も、26万7,000人にのぼる人々が避難生活を送らざるをえない現実があり、事故現場の深刻な事態も続いています。また、社会保障の分野では、生活保護基準が段階的に引き下げられるなど、予算の削減がすすめられています。

安全保障を「ここに暮らす人々の生命や安全をいかに守るか」という広い視野で捉え直したとき、いま私たちが問われている命の緊急課題は何であるか、その見え方が変わってくるはずです。

この集会では、軍縮や貧困、被災者支援や原発・除染の問題などに携わる国内外のスピーカーを交えて、日本が取り組むべき「安全保障」の課題、あるべき財源配分の在り方について皆さんと考えてみたいと思います。
関心のある皆さまのご参加をお待ちしています。

※この集会は、毎年4月に呼びかけられている「軍事費に関する世界アクション・デー(GDAMS)」の一環として開催します。集会では、同日発表される、2013年・世界の軍事費報告(ストックホルム国際平和研究所による)の速報もお伝えします。

■内容
1) 〈速報〉 2013年 世界の軍事費報告
2) 【報告】 軍事費・安全保障をめぐる世界の動き、日本が直面する「命と安全」の問題
3) 【ディスカッション】 広義の「安全保障」と、あるべき財源配分について

■登壇者
塚田晋一郎 NPO法人ピースデポ
スージー・スナイダー 国際平和団体パックス(オランダ)
ロレタ・カストロ ミリアム大学・平和教育センター(フィリピン)
福田健治 福島の子どもたちを守る法律家ネットワーク(SAFLAN)
中村光男 被ばく労働を考えるネットワーク
ティルマン・ラフ 核戦争防止国際医師会議(オーストラリア)
大西連 NPO法人自立生活サポートセンター・もやい
猿田佐世 シンクタンク・新外交イニシアティブ(ND)
川崎哲 ピースボート
〈司会〉 松山晶 GDAMS 2014東京アクション実行委員

※英日の逐次通訳あり。日英通訳はありません(必要な方は、お申し出ください)。
【参加費】 無料
【主催】 ピースボート、グローバル9条キャンペーン、GDAMS 2014東京アクション実行委員会
【お問い合わせ】 ピースボート 電話:03-3363-7561 (担当:渡辺里香)

詳細 http://www.peaceboat.org/topics/archives/145
チラシ http://www.peaceboat.org/files/uploads/global9_gdams2014tokyo_flyer.pdf

「脱原発世界会議」福島懇談会
グループページ: http://groups.yahoo.co.jp/group/npfree_fukushima/
グループ管理者: mailto:npfree_fukushima-owner@yahoogroups.jp

トルコへの原発輸出に反対を/緊急記者会見&要請行動


満田夏花

FoE Japanの満田です。たびたび申し訳ありません。

★オンライン署名にご協力を!★
民主党および国会議員宛に以下のような緊急オンライン署名を呼びかけています。
ぜひ、署名&拡散にご協力をお願いします。
トルコへの原発輸出に反対を/野党第一党としての責任を
http://goo.gl/715INO

★3/31に緊急記者会見と要請行動★
上記のオンライン署名および前回集めた署名を改めて民主党の国会議員に提出し
たいと考えています。ぜひご参加ください。

・日時:2014年3月31日     12:00~12:40 記者会見
※メディア向けですが、どなたでもご参加いただけます。
13:00~14:00 要請行動  ※どなたでもご参加いただけます。
・場所:衆議院第一議員会館第二会議室
※11:45からロビーにて通行証を配布します。

・発言者:   後藤政志さん/元東芝 原発技術者 ほか

呼びかけ:国際環境NGO FoE Japan、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)
ピースボート(予定)

問い合わせ先:国際環境NGO FoE Japan
〒171-0014 東京都豊島区池袋3丁目30?8
TEL 03-6907-7217 携帯:090-6142-1807(満田)

福島子どもプロジェクト2014春


川崎哲

ピースボートは本年も「福島子どもプロジェクト」として、南相馬の中学生たちに国際交流の機会を提供します。明日出発してシンガポールとスリランカを訪ねるプログラムの概要は以下の通りで、幅広く支援金も募っております。ご協力、ご支援をどうぞよろしくお願いします。

「福島子どもプロジェクト2014・春」~異文化を体験するアジア国際交流の旅~

ピースボートとピースボート災害ボランティアセンターでは、“保養”と“国際交流”の体験を通して、“夢”と“健康”を届けたいと2011年の震災後から「福島子どもプロジェクト」を立ち上げ、実施しています。今回参加する子どもたちは、南相馬市の中学生12名です。他民族国家として知られるシンガポールと、民族間の内戦の歴史を持つスリランカを訪れ、異なる民族や宗教、言語をもつ人々が共存することの難しさや大切さについて学びます。また、スリランカでは、2004年のスマトラ沖地震による津波の被害とそこからの復興について現地の人々とも交流する予定です。現在資金が足りていません。是非、暖かいご支援をよろしくお願いします。

◆期間:2014/3/21~31 (11日間)

◆子どもたちの様子はブログをチェック!
http://pbv.or.jp/blog_fukushima/

◆ご支援のお願い

◇クレジットカードでの募金はこちら↓↓↓
http://pbv.or.jp/donate/fukushima.html

◇その他、郵便振替、銀行振込で出来ます!
詳細→http://pbv.or.jp/donate/fukushima.html

ピースボート声明「被災者の生活再建と原発ゼロ社会を 市民の力で」


「3.11」3周年 ピースボート声明

被災者の生活再建と原発ゼロ社会を 市民の力で

2011年3月11日に起きた東日本大震災から3年を迎えました。巨大地震と大津波で犠牲となった方々は、未だに行方不明とされる方々を含めて1万8000人を超えます。犠牲者のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族やすべての関係者の皆さまに改めてお悔やみを申し上げます。

3.11以来、私たちは市民として災害支援活動に取り組んできました。被災地の方々と国内外からの延べ8万人以上のボランティアをつなぐ活動の中で、私たちは、市民のつながりこそがあらゆる困難を乗りこえる原動力になることを実感してきました。また、アジアの隣人を含む世界中から多くの支援があったことは、国境をこえたつながりの大切さを教えてくれました。

地震、津波、原発という三重の災害によって、今日26万人以上が避難生活を強いられています。なかでも原発の被害を受けた福島県の避難者数は、13万人をこえます。避難生活による体調悪化や自殺など震災関連死は約3000人に上り、半数以上が福島の人々です。被災者に対する国の支援策は不十分かつ一貫性を欠き、多くの人々が生活再建の道筋を見いだせない状態に置かれています。

国や自治体はさまざまな復興事業を打ち出していますが、もっとも大切なことは予算額や事業規模ではなく、被災者の生活が再建され持続可能になることです。十分な補償はもちろん、雇用、教育機会、家族やコミュニティ、心のケア、そして基本的人権と尊厳が保障されなければなりません。復興事業の意思決定プロセスの中心に、被災者自身の参加が確保されることが必要です。

2012年6月に超党派の議員立法で成立した子ども・被災者支援法は、避難、残留、帰還などどのような選択をとろうとも、すべての被災者が放射能被ばくを避け、等しく権利を保障されることを目的としたものでした。しかし同法の理念はゆがめられ、限定的にしか運用されていません。福島県の子どもの甲状腺調査結果をみても被ばくの影響は未解明であり、さらなる調査、診断、追跡が周辺県を含め必要です。

福島第一原発では、深刻な状態が続いています。東京電力や国は、汚染水に対する有効な対処すらできていません。高い放射線量のなかで作業にあたる労働者の健康管理体制も問題を抱えています。福島第一原発の安定化と廃炉は、もはや東電に任せておくことはできません。国が主体となり、あらゆる情報を国内外に開示しながら、世界の叡知を結集して事故の収束に取り組まなければなりません。

これら課題山積の日本政府は、その責任を果たしていないばかりか、あろうことか原発への回帰を進めようとしています。福島の事故後、ドイツをはじめ世界で多くの国々が脱原発を決定しました。日本でも圧倒的な世論の下で、2012年9月に原発ゼロへの新戦略が決定されました。しかし安倍政権はこれを覆し、原発を「重要なベースロード電源」と位置づけ再稼働を進めるという基本計画を閣議決定しようとしています。そればかりか政府は、他国に原発を輸出するためのセールスに躍起になっています。私たちはこうした動きを到底認めることはできません。

全国に広がる市民運動や地方自治体の首長らの意思表示に見られるように、脱原発社会をつくることは、大震災を経験した日本の人々の願いです。現在日本で稼働している原発はゼロであり、それでも経済と社会は成り立っています。私たちは今こそ、原発に象徴される中央集権システムに依存した経済発展モデルから脱却し、再生可能エネルギーを中心とし地域に根ざした分散型の新しい循環型社会を築き上げるときです。世界の先駆的な研究者、起業家、市民活動者らが、再生可能エネルギーの力を実証しています。

ピースボートは広島・長崎の被爆者たちと共に、60年を迎えたビキニ水爆実験やタヒチなど太平洋の核実験被害者、ウラン採掘に苦しむ先住民族らと交流を深めながら「核なき世界」を訴えてきました。日本政府がいまだに核燃料サイクル政策を継続しようとしていることは、こうした世界的努力に対する悪しき挑戦です。私たちは計画の撤回を求めます。

来年3月には仙台で国連防災会議が予定されています。私たちはこうした機会に、大震災と原発災害の教訓を世界に向けて発信していきたいと考えています。

本日3月11日に、震災犠牲者の追悼や脱原発のための活動が世界各地で行われています。私たちはこうした皆さんと共に手をとりあって、市民の力で新しい未来を切り開いていく所存です。

2014年3月11日
国際交流NGO ピースボート