活動の簡単な報告


佐々木慶子

(2013年4月25日、「女たちの一票一揆」第11回学習会での発言)

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フクシマアクションプロジェクトを立ち上げたっていうことは、もう前にもご紹介させていただいたし、前々回かな、FoEの吉田明子さんから活動報告もなされたので、ある程度、ご理解なさっておられるかと思うんです。その後の活動も含めて、ちょっと報告させていただきます。

実はこのフクシマアクションプロジェクトっていうのは、IAEA、国際原子力機関ですが、私たちは「国際原子力推進機関」っていうふうに捉えています。ある意味、原子力ムラの「世界のドン」ではないかなって、私なんかは捉えてるんですけれども。それを立ち上げることをですね、「脱原発世界会議」はご存知ですね、そのメンバーの方たちとの会議の中で出まして、私は最初は聞いていて「え?何?」っていう感じだったんですけれど。

で、東京の人たち、 ピースボートの人たちとかが、福島に来て、月一回、「福島を忘れるな!」っていうことで会合をやってくれていたんですね。私も初めてそこに参加して、聞いてたら、「とんでもない、え?福島でやるの?東京の人たちが一所懸命、福島で何かやろうとしている、えらい、福島の私たちが立ち上がらないでどうする の?っていう形で立ち上げたっていうようなことなんですが、それからこういうチラシを作ったり、パンフを作ったり。そして、この「IAEAに正しく対処するための参考資料集」っていうふうにやりまして、これ全部、デザインは人見さんなんですよ。こういう能力を持っている素晴しい方ですけど。

それで12月15日に「原子力安全に関する福島閣僚会合」っていうでっかい国際会議を、福島は郡山市のビッグアパレットっていうところで、3日間、何と130ヶ国から700人も来たんですよ。その時に焦点を合わせて、まず直接、IAEAと向き合おう!とんでもない目標を立てました。そのために一つ、要請書を出そう、と。

で、後、福島に来るんだから、被災者の声を直接、世界の閣僚たちに聞かせたいっていうことですね。私たちは、黙ってはいないよ、っていうことを知らせようっていう膨大な目標を、立ててやって、喚び出して、要請書を直接、手渡す場は、外務省交渉をして、やりました。

で、その回答は1月にちゃんと文書回答で下さいっていうことで、広報官のチューダーさんっていう女性の方だったんですけど、その人に直接手渡しました、英訳をして。

共同代表は3人、武藤類子さん、小渕真理さん、あと、男も入れなきゃっていうことで関さん。で、3人です。私は事務局長です。あとはまあ、人見さんとか、谷田部さんとか、本当に協力していただいています。まあ、こんな感じです。

この経過はDays Japanの3月号に、詳しく載ったんですよ。私たちのことっていいうよりも、IAEAはいかに悪者であるかと。ええ恰好した、実はとんでもない組織だということを、本当に詳しく、彼は8ページにわたって出してくれました。で、この写真は私たちがやった時の福島のビッグパレットの写真です、反対運動の。この時は東京からたくさん来ていただいて。で、200人の仲間のいる中で要請書を共同代表から渡しました。

で、最初にこういうとんでもない閣僚会議があって、フクシマアクションプロジェクトっていうそれに対抗する組織ができたよっていうことを紹介していただいていまして、最後にですね、最後の ページは参考資料としてこれ(「IAEAに正しく対処するための参考資料集」フクシマアクションプロジェクト刊)も挙げてくれています。

最後のこの色違いの記事があるんですけれど;これは私たちが出した要請書の一部抜粋っていうことで、出していただいて、詳しく、これを読んだだけでも、IAEAの実態とかが分るかな、って思ってます。

で、 文書回答もいただきました。ちゃんとくれました。で、その中には「私たちは推進をする機関ではない」とか「国の方針に従って協力する」とか、だから、美辞麗句がたくさん詰ったものでしたけれど、でも「推進する機関ではない」ってはっきり最初に言っているんで、そこのところをこれからしっかり詰めていこう と。

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あ、 これがそのジル・チューダーさんなんです。で、ちゃんと文書回答も持ってきて、それに対する再質問書も出しました。それに対してちゃんと再回答も来ました。こんなふうにして今、IAEAと直接、やってるっていうことですね。それと、直接やるには限度があるんで、県と直接やろうっていうことで、何回かやっ ています。これを設定する前にもやったし、外務省にも来ました。それから、つい先週、4月19日、県の、ここと窓口になっている何だかとてつもない面倒臭い名前なんですけれど、「福島県環境創造センター推進室」っていう、ところとのトップを喚び出して、3人と、私たちは共同代表とか私も混ざって5人で、 色々、質問をしました。

IAEAの組織の複雑さっていうことも分って、それからIAEAが福島県と単純にかかわっていないっていうことも分 りました。で、IAEAと福島県が協定交したんですね、その12月15日に正式に、県と協力しあうという。それからその他にIAEAはですね直接、医大、 福島県立医大とも直接、協定交しているんですよ。そして、要するに健康データですね、それを集めて何とかしようという。何をするんだっていうことで、福島県に色々聞きました。

環境創造センターっていうのを二カ所、三春町と南相馬市に建てるっていうことも分って、まだ地均ししているところで建物は建っていません。5月には別の機関を県庁のすぐ隣りに常駐させるっていうことも分りましたので、じゃとりあえずその常駐する方の機関の人と話し合う場を設定してくれっていうふうに、トップの人とやって、「難しいかもしれないけれど、やりましょう」っていうことで、進めて、あんた何すんのって設けたいなって思ってます。

それから福島県はですね、今、緊急事態になっているんだってこと、分るでしょう?3月18日に電源、止まりましたよね。 鼠一匹だったですよね。それから今度は冷却水漏れっていうことで、とんでもない、仮設住宅で後手後手後手後手その場凌ぎの対応しかやってないっていうこと を、皆さんもお分りになったと思うんですけれど、そういう状況も分ったんで、福島県は非常事態なんです。地震も大きいの何回もきてますよね、この間も起きましたけれど、福島は震度4、しょっちゅうです。震度3以上は  もう900回以上も起きているっていう、本当に、活動期なんですよ、地震。だから、福島県はまた、崩れそうな原発、4機ありますよね、特に4号機が危いっ て言われてて、本当、いつ第二のフクシマが起きるか分らない状況だっていうことは皆さんと共有したいと思います。

そういうことで、これから もとにかく、頑張っていきたいと思ってます。その中でちょっとした望みは、県としての正式な目標が福島原発10機廃炉なんです。ね、これは言ってます。それから、再生可能エネルギーにシフトするっていうのも、はっきり出てます。これは県として動かない、と。国がなかなか言うことを聞いてくれないという、そこも分りました。でも、「県職員として頑張ってくださいね!」って一所懸命プッシュしたら、その交渉の時でも、「頑張ります!」って言ったんで、それを実現させるように、私たちもやっていきたいと思ってます。

IAEAの福島閣僚会合とフクシマアクションプロジェクト


吉田明子

(2013年1月23日、「女たちの一票一揆」院内集会での報告)

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吉田明子です。私はFoEジャパンでスタッフをしていまして、311の後からは原発エネルギー担当として福島の問題、原発の問題そしてエネルギー政策の問題 に携わっています。今日はIAEAの閣僚会議、「原子力安全に関する福島閣僚会合」が昨年12月15日から17日に開かれました。で、これに対して福島の女たちを初めですね、フクシマアクションプロジェクトという活動体を作って、このIAEAに市民の声を届ける、福島の声を届けるという活動をしてきました。このことについて簡単にご紹介したいと思います。

私は東京からこのプロジェクトに参加さぜていただいたんですけれども、一週間くらいその間ですね、福島と郡山に行ってきました。

IAEA, これは原発推進派の組織として、皆さん、当然、ご存知だと思うんですけど、これはIAEAのホームページで、about usというページを見ますと、このようにatoms for peaceというのが高々と掲げられていると、こういうことになっています。まあ、IAEAの成り立ちとして第二次世界大戦の後に原子力の平和利用という ことで1953年にアメリカのアイゼンハワー大統領がatoms for peaceという演説をしたというところから、それがまあ今にも引き継がれているというか、今だにこういう組織であるというものです。

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こ れは外務省の今回の閣僚会議に関するページなんですけれども、ここに今回の会議のプログラムですとか、様々な決定文書、それから後でご紹介しますけれども 福島県などとの協定文書がすべてこちらにアップされています。外務省のWEBサイトで、今ちょっと分りにくいところにあるんですけれども。

この「原子力安全に関する福島閣僚会合」なんですけれども、開催目的としては国際的な原子力安全強化に貢献することを主な目的としているという風に掲げられ ています。これはその閣僚会議の公式のサイトに載っているものなんですけれども、テーマが3つぐらいありまして、一つは「東京電力福島第一原発事故から得 られた更なる知見および教訓を国際社会と共有」すること。そして「原子力安全の強化に関する国際社会の様々な取組の進捗状況を議論」すること。そして3点目、「放射線からの人及び環境の防護について議論・共有」すること。

で、これと並んでですね、「福島の復興に向けた確かな歩みを国際社会に発する」と。こういったことが目的に掲げられて開催されました。で、これは会場の本会議場の前の一番目立つところに掲げられていたものなんですけど、 making nuclear power safer、まあ、もっと安全にというということが正面に掲げられていました。

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福島県郡山市で開催されまして、こちらの会議はですね、113ヶ国から約700名が参加したということで、この期間中ですね、郡山市はこの関係者、そしてスタッフの方で溢れていたんですね。で、スタッフの方はピンク色のジャンパーを着て、郡山の駅前だとか、各ホテル、まあ一つのホテルでは宿泊できないので何カ所かの、まあ7つか8つくらいのホテルに分れて宿泊していたんですけれども、それぞれのホテルのところにこのIAEA専用の受付があって、そこにまあ、 ピンクのジャンパーの人が常駐している、というような、まあ、ある意味で、賑いで開催されていました。

スケジュールはこんな感じだったんで すけれども、この前に14日に県内の視察ツアーというものが行なわれまして、浜通り・中通り・会津の3るのコースがあったと。そしてその夜に福島県産の農作物の安全に関する説明会のようなものも行われたという、まあ、積極的に復興をアピールするような、まあ;全体的には内容だったですね。

一日目、二日目と、全体会合というか本会合が開かれたいまして、その中では各国からの、117ヶ国の代表がそれぞれの国で原子力の安全についてどう考えているか、というような6分間のスピーチを開催していました。そして、二日目、三日目は専門会合ということで先程のテーマ、福島原発事故からの教訓、そして原子力安全の強化、放射線からの人および環境の防護ということで、それぞれテーマについて専門会合が開催されていました。

これは会場にパネル展示が幾つかあったんでしけれども、子供たちへの放射線教育、まあ、そういった授業をやっているというパネルですとか、それから「県民健康管理調査」についてもこういったパネルが整然を並んでいたんですね。

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これが全体会合の様子でこういう広い会場で開催さていました。

この12月15日、会議の初日なんですけども福島県とIAEAとの間で協定が結ばれました。覚書が結ばれたんですけれども、これは福島県とIAEAの覚書な んですけれども、3種類の覚書が締結されました。一つ目は「福島県とIAEAとの間の実施取決め」、これは福島県とIAEAとの間で今後、放射線モニタリ ングや除染について協力していく、これは三春町、そして南相馬市にIAEAと福島県による共同の研究センターが設置されて、そこでこういった除染の実験な どが行われていく、そして福島県立医科大学とIAEAとの間では県民健康管理調査、そして研究、啓発。この啓発というのは、放射線とはどういうものなのか、そのリスクだとかそういったものについて県民、人々にどう伝えていくか、ということについて協力していくということだそうです。

そして3つめが「務省とIAEAとの間の実施取決め」というもので、緊急時の対応、まあ、事故が起った時の対応について、協力していく。この3つの種類の協定が この会議で結ばれました。とは言っても原発推進のIAEAが福島県にやって来てこの健康問題、そして除染問題その他について協力するということは、 IAEAがチェルノブイリ事故の後にやってきたことを見れば、その影響を過少評価する、矮小化するとぴうことに他ならないだろう、ということで立ち上がっ たのがこのフクシマアクションプロジェクトなんですね。

このフクシマアクションプロジェクトは、今日はいらしていないんですけれども福島の佐々木慶子さんなどが中心になってスタートをしたんですけれども、11月24日に福島でキックオフ会合を開いて、出発しました。その時にはこういった覚書の内容だとか、どういったものになるか、まだ分っていなかったんです。けれども、とにかくこういった決定をする場に福島県民の、市民の声が届かないというのはいかがなものか。そんな県民不在で決めることは許されない、ということで、市民の声をこの場にいかに伝えるか、ということをまず主眼としてスタートしました。

この会議の情報とかも、外務省のホームページにアップされて、なかなか直前だったんですけれども、最初は一般市民の公開は予定され ていなかったんですね。で、それであれば現地の福島の状況については、福島県だとか、県立医大だとかが、代表して伝えるということにはなっていたんですけ れども、それではせっかく福島県で開催するのに市民の声を聞かないで、何の意味のある会議なのか、と。その点について訴えまして、で、辛うじてなんですけ れども、50人程度、事前に傍聴の登録をした人に限っては市民の傍聴も認められるですとか、それから直前になってですね、市民の声を、、福島県民に対する 説明会、どういうことを話して、まあ、郡山市で実際に開催するわけですので、交通規制含め様々な、まあ大規模な催しなので、市民に対してどういう意義があ るのか、どうやっていくのか、その方針などを説明する説明会を開催して欲しいということを要求しまして、これは12月9日の日曜日、この会議開催の僅か1 週間前だったんですけれども、そういった市民説明会が、郡山市で開催されることになりました。

で、その場でもですね、この本会議の場で、被 災者、福島県民の方から直接、意見を述べる場を持って欲しい、直接、会議の出席者に福島県の声を伝える場を設けて欲しいということを外務省に交渉しまし て、で、まあ、検討すると言ってくれたんですけれど、まあ1週間前だったということもあって、その会議のプログラムの中に組込むということは叶わなかっ た、しかし、そいういった声をですね、メールやファックスなどで外務省に贈ればそれを会場に掲示するということはこのフクシマアクションプロジェクトから の訴え掛けによって、実現しました。

これがそのメッセージボードですね。本当に普通のホワイトボードにプリントアウトした物が貼ってあるという簡素なものだったんですけれども、まったくこれが無ければ、政府と福島県が用意した美しいパネルが並ぶだけの会議だったかもしれないっていうところ に、生の声、こうした声が届きまして、資料にもあるフクシマアクションプロジェクトの要請書も、こちらに二日目には貼り出されました。

こういった形で、私たち、外務省と何とかお話しをしたんですけれども、少しずつでも市民の声に耳を固むけようという姿勢を引き出したという点でまあ、こうしたアクションを実際に起したことに意義があったかな、と考えています。

最初は目立たない場所に置かれていましたが、最後の日には、本会議場の目の前のよく目立つ場所に貼ってありまして、参加者の方も、「結構ですね、生の声」ということで、興味深くこの掲示板に立ち停って読んでいたり、写真を撮っている方もたくさんいたそうです。

これは12月15日なんですけれども、その要請書ですね、これをIAEAの担当の方に直接手渡ししたいという、この要求も佐々木慶子さんを中心に粘り強く外務省に交渉していまして、ついに実現することになりました。15日11時半からですね、何と30分以上にわたって、この寒空の下ですね、IAEAのスポークスマン、広報官の方が出てきて、この要請書の読み上げ、そして現地からの直接の声を聞いてくれました。

で、フクシマアクションプロジェクトとしてはそちらに要求事項を書いてあるんですけれども、1月の末までに文書で回答して欲しいということを伝えまして、その広報官の方からは、その点は強調して本部に伝えるという回答をいただいています。

もう一つ注目していただきたいのはこの被っているお面なんですね、これは人見やよいさんがデザインをしてくださったんですけれども、IAEA、福島でこれか ら活動していくんですけれども、決っして過少評価を許さない、それをしっかりと見ているという意志を込めたこの「眼」を着けてこのアクションをしました。

そ して12月16日、会議二日目なんですけれども、こちら市民会議を開催しました。で、フクシマアクションプロジェクトの関係者、そして海外からですね、 IAEAの本部があるウィーンからFoEオーストリアのラインハルトさん、そしてWHOの本部のあるジュネーブやパリのフランス厚労省の前で活動している クリストフ・エランさん、このIAEAやWHOに対して市民活動を続けているこのお二人を招いて、今後フクシマアクションプロジェクトはどういった姿勢で このIAEAを監視していくべきかということについて、会議を開催しました。

で、ここに元外務省の天木直人さんもいらしていただきまして、 ワワワの会のイベントのチラシが入っていますけれど、天木さんからは元外務官僚といった立場としてたいへん興味深いお話しをいただきました。まあ、外務省 の役人という、まあ、中にいるとですね、本当に大きな権力が動かす大規模なプロジェクトを淡々と進めなければいけない、そうすると市民の声とかを聞いてい ると、それを進めることができない、だから外務省の官僚は不勉強だし、情報もなかなか取り入れようとはしないというようなことを言っていました。本当にそれ、私たちのこのフクシマアクションプロジェクトを通じて外務省の方と話している中で感じたことなんですね。

で、その12月9日の説明会で も説明にきた外務省の方はですね、IAEAとWHOの協定についても、チェルノブイリの影響についても、知らなかったという風におっしゃっていました。で すので、まあ、粘り強くですね、コミュニケーションをして情報を伝えていくということが今後も引き続き必要だと実感しました。フクシマアクションプロジェクトは今週末、会議を開いて、継続していきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

山下俊一氏との遭遇


地脇美和

(2013年1月23日「女たちの一票一揆」院内集会での発言)

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福島から来ました地脇美和です。私の方からはIAEAの福島での会議ですとか、一連の行動をやってみてどうだったかということの報告ということで、 お話をさせていただこうと思います。今、吉田さんの方から詳しくお話をしていただきましたが、で、私が感じたことなんですけれども、IAEAのこの世界閣 僚会議の前に、急拠、外務省による地元説明会がありました。で、それにも参加したんですけれども、その説明会に、私たちも初めてお会いする警戒区域からの 避難の方で、仮設住宅に入られている方が来られていました。

その方は本当におこっているんだということを、ずっとお話しをされたんですね。 どういうことでおこっているのか、自分たちが一所懸命訴えていることをまったくこの間、県も国も聞いてくれなかった、自分は何回も何回も話をしてきた、マ スコミにみ言ったけれど取り上げて貰えずに、どっちかと言うと頑張っている美談の話にすり替えられて報道されてきたっていうことで、とても怒ってお話をされてました。

で、一応、外務省の官僚の人たちも、頷いて聞いてはいたんですけれども、最後に外務省の人が言ったのは、「来てよかったでしょう?スッキリしたでしょう?」って言ったんですね。私はこれが外務省が地元説明会と称して急拠、やった目的と言うか、そういうことだったのかというふうに思って、それ自体は、地元説明会を開かせたこと自体は、粘り強く交渉していただいて、やらなければ絶対できなかったことなので、とても良かったことなんで すけれども、やっぱり彼らは考えていることが一枚も二枚も上手なんだな、っていうことを改めて思って、で、私はその時すかさずマイクを奪って、「聞くだけ じゃ駄目ですからね」っていうことを言いましたけれど、本当に、言い続けていくしかない、生の声を聞いたのも、福島県民の苦しみの生の声を聞いたのも、彼らは初めてだったんじゃなかったのかな、ということは感じました。

だから本当に事ある毎に言っていかなければ、どんどんどんどん風化させられていくんだと、改めて感じました。で、その時、私とか、色んな人から出たのは、福島県は既に脱原発を来めた県なのに、なんでここでIAEA:原子力を推進する機関の会議をするのか、ということを言いました。本当に危険性を語るための会議であれば百歩譲って納得するけれども、安全性に関する会議って、どの面下げて言ってくるんだって話で、本当に、皆、怒り心頭で話というか、質問をしましたが、やっぱり彼らはキチっと勉強をしたくないのか、するとやっぱり先程もあったように、自分たちの政策を進めていくのに辛いものが人間としてあるのか、分りませんが、「知らない」っていうようなことをずっと言っていまし た。

私は国際会議の傍聴も申請をして中に入ったんですけども、抗議活動で先程(吉田明子さんの話に)あったような申し入れの時は外に出たりとか、また中に入ったりっていうことで、まあ、出たり入ったりしててすべて聴くことはできなかったんですが、その中でロビーで山下俊一さんに会いまし た。

で、すかさず捕まえて話をしたんですけれども、私から質問したのは、チェルノブイリの子供たちの健康被害とか、色んな病気の人数は、本当にあなたの発表したあの数字、あの人数だと思っているんですかと聞きました。そしたら、山下さんは「自分は放射能との因果関係があるのがあの数字だと発 表しただけで、分らないものは分らない、関係がどうなっているか分らないものについてははっきりそう言っている」と言いました。でもそれによって健康被害を受けている子供がたくさんいるのは確かですよね、とお聞きしました。あなたが出したあの数字によって、子供たちを切り棄ててしまった、医療とか保障とかを受けられなくなってしまった子供たちがたくさん出た、そのことについてあなたはどう思いますか、と聞いたところ、「次元の違う話だ」と言いました。

私の方から「100ミリまで大丈夫、ニコニコしてたら大丈夫」とか、ICRPとかIAEAの規準でこれからも本当に行くつもりなんですか、それでいいと思っているんですか、っていいうふうに聞いたら、「私は医療をやっています」っていうことを言ってました。で、あと、やよいさんの方から「県民健康管理調査票があまりにも集まらないのは、山下さんへの不信感とか県立医大への不信感だというふうには思わないんですか?」と質問したところ、それについても「次元の 違う話だ」ということを言っていました。

お付きの人がいたので次、県との覚書の協定書のことがあったので、そそくさと連れられて行ってしまったんですけれども、私はその後ろ姿に向かって「福島県民はあなたに対して言いたいことがたくさんあります。福島県民と話合う場を持ってください」という言葉を投げましたが、それについては振り返りもせずスタスタと歩いていきましたが、そういう形で、本当に、何と言いますか、この間、県民健康管理調査の説明会にも出席して質問なり意見なりを言ってきましたけれども、本当にそういう場に出るたびに何と言いますか、こう、無力感というか、怒りというか、本当に、この人たちに私たちの命をなぜ委ねなければならないのか、ということを…毎回、本当に腹が立ちますし、どうしたらいいんだろうか、この人たちに対して。人間の言葉が通じる人たちなんだろうかということを、毎回毎回、本当に思いながら喋っています。

で、会議の中身なんですけれども、福島の事故についての原因がどうかとか、何が問題だったのかということよりも、まあ、玄葉大臣もそうですし、天野さん:IAEA事務局長も言っていたんですが、福島の知見を活かしてより安全な原発を推進するために、この会議を成功させたい、みたいなことがズーっと延々繰り返されるんですね。「本当に、何なんだ、この会議は!」と思いました。

まずは、まずは世界に向って謝るべきだろうって。こんだけの事故を起こして、世界に対して放射能被害を与えたということについて、まずは頭を下げるべきではないかと思ったのですが、そういうことはありませんでした。で、それに輪を掛けて、今後、経済発展に伴い、原発の導入を進める新興国に対して、最高水準の安全性を確立するために各国がそういう国に対してインフラや人材面で支援するのが大切だ、ということで、「どんどん推進していきましょう、そのためには、人もインフラも金もすべて支援しますからっていうことで、本当にこの、札束って言うか、どんどんまた拡大をしていこうっていうことを狙っている、その爲の会議なんだなっていうことを改めて感じました。恐しくなりました。この後に及んでまだこれなのか、と。まあ、最初から分ってはいたことなんですけれども、本当に、彼ら、117ヶ国も集めて、金も権力もあって、そういう人たちが堂々と福島の被爆地で会議をするという、この図々しさと言うか、「フー!(溜息)」という思いで観ていました。

会議の最中に震度4の地震が二回あったんですね、この日は。一回めはランチタイムで。午前中は満席だったんです、会場が。で、そのランチタイムが終って、地震のせいか分らないですけれど、ガクっと後半、人が減ってました。この地震にビビって帰ってくれたら嬉しいな、こういう国に原発を作ったらまたどういうことになるのかっていうことを、身に滲みて分ってくれたらいいなと思いました。

で、午後は会場ガラすきだったので、二回目の地震があった時は私もまわりの人に対して、「危いですよ!危いですよ!」って言ったんですよ。さんざん、後ろで勝手なことを言っていたんですが、ちょっと外国の方だったんで、伝わったかどうか分りませんが、「この地震は とても危険ですから」っていうことを日本語でワアワア言ってました。本当に、危機感を持って欲しいなっていうことを思いました。

私の感想は そんな感じです。本当に、IAEAの福島は植民地になっていくんじゃないか、と。これから。凄くその恐怖感というか、それを思いました。福島県議会とか県知事とかが、(将来、)市民の立場に立つものができたとしても、このIAEAとの協定がある限り、色んなことが縛られて、色んなことが妨害されて、子供たちの健康調査であるとか、色んなことが隠蔽されたりとか、被害が隠蔽されたりとか、そういうことになっていくのではということをとても心配です。そういう怖れを抱いていますので、何とかしたいと思っています。

 

要請書への回答


2013年1月17日
フクシマ・アクション・プロジェクト
共同代表
小渕真理 樣
武藤類子 樣
関  久雄 樣

国際原子力機関
広報官  ジル・チューダー

昨年12月15日に貴団体より受領しました要請書(IAEAに「福島原発事故を過少評価せず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書)に対し、以下のとおり回答を致します。

東日本大震災とそれに伴う福島第一原発事故により被災された方々に対して改めてお見舞い申し上げます。国際原子力機関(IAEA)としては、被災者の皆様が一日でも早く元の生活に戻れるよう、引き続きできるだけのお手伝いをしたいと考えております。

去 る12月15日に福島県知事との間で署名された覚書に基づき、IAEAは今後、放射線モニタリング・除染、人の健康などの分野で、福島県と協力していくこ とにしています。これらのプロジェクトは、福島県からの要望に基づき福島県の方々と一緒に実施していくものであり、IAEAが有する国際的な知見・経験を 福島の人たちと共有し、少しでも復興のお役に立ちたちと考えています。

現在IAEAは原発を推進するという立場をとっておりません。自国の エネルギー政策をどうするのか、また、その中で原子力発電をどう位置づけるのか、あるいは既に原子力発電所を稼動させている国については将来原発をどうし ていくのか、などはそれぞれの加盟国が自ら決定する問題であります。IAEAとして、加盟国に対して原発を導入すべきである、原発の運転を継続すべきであ る、あるいは原発を停止させるべきであると言う立場にはありません。しかし、加盟国が原子力発電を導入する、あるいは継続するという決定をした場合には、 それらの原発が国際的な安全基準を十分満たし、周辺国の懸念にも十分対応する形で、安全かつ持続的に運転されるよう支援をするということがIAEAの役割 です。加盟国が自国の原発の稼動を停止し将来原発から撤退するという決定をした場合であっても、原発が停止するまでは安全基準に沿った運転が必要ですし、 IAEAとしてはそのための支援を行います。

いずれの国においても原子力発電の推進は高い透明性と信頼性をもって行われなければならないのは当然であり、IAEAは国際的評価ミッションの派遣や得られた情報の共有などを通じて、国際的な透明性・信頼性の向上に貢献しています。

«資料» IAEAと福島県、協働覚書に署名


IAEAプレスリリース

2012年12月15日 日本、福島県郡山

IAEAの天野之弥事務局長と福島県の佐藤雄平知事は今日、「協働覚書」に署名し、東京電力福島第一発電所の事故の帰結を柔らげる助けになる具体的なプロジェクトを実施する意志を確認した。

3日間にわたる「核の安全に関する福島閣僚会議」期間中に合わせて署名された覚書は、二つの鍵となる領域での、協働作業を進める仕掛けを含んでいる。1つはIAEAと福島県との間の放射線モニタリングと除染に関する部分で、もう一つはIAEAと福島医大との間の、人々の健康に関する部分である。

覚書のもう一つの焦点は、緊急事態の準備と対応とを強化する助けとなる訓練センターを、福島県と日本政府との援助を得て福島県内につくる計画である。IAEA対応援助網(RANET)の能力養成センターが、必要な場合に展開できるIAEAの放射線モニタリング装備を備え、日本を始めアジア地域での緊急時準備対応の訓練をする目的で、創設される。

「このような枠組みがあれば、国際社会、およびIAEAの叡智が、福島の復興の過程で活かされることになります」と署名式に立ち合った玄葉光一郎外務大臣は述べた。

「私は覚書の結論にたいへん勇気づけられましたし、これが福島の復興を進めていく上で役に立つと確信します。」と佐藤知事は述べた。「そしてまた私たちは私たちがこれから進めようとしている活動から得られる知識と経験とを世界中に広めていくこともできるのです。それが福島のシンボルとなることを期待しています」

「IAEAは除染対象地域を検証しました。環境モニタリングや人々の健康もです」と天野事務局長は述べた。「私たちが福島の支えとなり、同時に、この県を世界へと繋げていく橋渡し役にもなるのが、私たちの希望です」

土曜日に始まった福島閣僚会議は、IAEAの協賛を受けて日本政府が主催している。

アクションプロジェクト武藤類子共同代表より IAEAジル・チューダー報道官へ


(2013年12月15日、郡山ビッグパレット駐車場で、報道官に対面しての発言)

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私からお願いしたいことがあります。覚えておいて 欲しいこと、それは福島県はもう脱原発を決めたということです。それからもう一つ、IAEAはぜひ、チェルノブイリの真実を語ってください。チェルノブイ リの健康被害の真実を語ってください。そして放射線防護の規準を見直してください。決して放射線の過少評価をしないでください。

命よりもだいじなものがあるでしょうか。そして最後のお願いです。今日から3日間行なわれている会議を、原発の安全性をではなくて、原発の危険性について語ってください。そして世界中の原発をなくすという合意の会議に切り替えてください。

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IAEAへの要請書


2012年12月15日
IAEA事務局長 天野之弥様

IAEAに「福島原発事故を過小評価せず、被災者の声に真に応えることを求める」要請書

フクシマ・アクション・プロジェクト
共同代表  小渕真理・武藤類子・関久雄

こ の度、貴機関IAEA(国際原子力機関)が福島県の「環境創造センター」創設の一環として県内2か所に研究拠点を設置することを知りました。私たちはこれ までのIAEAのあり方からIAEAは世界的な原子力及び原発の推進機関であり、原子力の平和利用を強調し、危険性を矮小化してきた機関と捉えています。 そのような強大な機関が福島県にやって来て、いったい何をしようとするのでしょうか。私たち原発被災者のためになるのだろうかなど多くの疑問があり、その 真意に懸念をもっています。それらを払拭するために私たちはフクシマ・アクション・プロジェクトを起こし、福島原発被災者からの要望を提出いたします。 2013年1月中に文書回答をいただきたくお願いいたします。

2011年3月11日、東日本大震災としての福島原発事故によって美しく自然 豊かな私たちのふる里・福島はそれまでの生活と環境が根底から覆されました。マグニチュウド9.0という地震と津波はすさまじいものでしたが、これは誰も 止められない天災です。しかし、それに伴って起きた福島原発事故は原発さえ建設しなかったら起きなかったものであり、あきらかな人災です。
未曾有の原発事故によって放射能被害を受けた私たち福島県民は、生きるために最も大事である安全な空気・水・食べ物を多少なりともそれらの全てを失ってし まいました。自然の恵みを生活の糧に出来ない環境になってしまいました。先人たちから善とされ是とされてきた自給自足、地産地消、自然遊牧、有機農法など は打ち砕かれてしまいました。私たちは外部被曝、内部被曝による低線量被曝に常時さらされ命までが脅かされています。なによりも子どもたちから健全に育つ 自然環境と明るい未来を奪ってしまいました。子どもたちに取り返しのきかない膨大な「負の遺産」を与えてしまったことが悔やまれます。子どもたちを放射能 被害から守ることこそ急務です。子どもたちを守らずして福島県の、日本の、否、人類の未来はないと言えるでしょう。

事故から1年9カ月たっ た今も、爆発を起こした1号機から4号機はいずれも炉心には近づけず、全容は明らかになっていません。中でも4号機は建屋そのものが傾いており、頻繁に起 こっている余震にどれだけ耐えうるのか予断を許さない状況です。私たち県民は余震が起きるたびに「第2のフクシマ」の恐れにおびえています。そこがくずれ たら今回の事故の何倍もの放射能汚染によって東京はおろか日本全国壊滅に追い込まれ、世界規模の放射能汚染がさらに深刻になると予測されています。そうで なくても毎時、1千万ベクレルもの放射能が空に海に放出され続けています。処分法の定まっていない核廃棄物の問題もあります。これまで溜まり続けてきた上 に、事故後の除染作業による廃棄物は家庭の庭先や校庭の一隅に山積みされブルーシートで覆われてあちこちに放置されています。日本は地震王国であり国土に は縦横無尽に活断層が走っており、原発は一基たりともあってはならない所なのです。
こんな中、昨年12月17日、日本政府は「福島原発冷温停止状態の終息宣言を出しました。私たち県民には納得できるものではありません。目にも見えず、に おいもない放射能への恐怖と体制側からの「ただちに健康に影響ない。」「年間100m㏜以下は大丈夫」などの「安全キャンペーン」のはざまで、私たち県民 は揺れ動き、悩み、家族や仲間との間でさまざまなあつれきやいさかいも生まれました。一本の線引きで分断や差別がおこりました。そして強制避難、県内外へ の自主避難、避難したくてもできない定住、避難も移住も望まないふるさと定住、保養など様々な生き方に分散し、多くの家族分断や地域破壊が発生しました。
放射能汚染によって突然、着の身着のままでふるさとを追われ、非人間的環境の避難所生活から、その後、狭くて不自由な仮設住宅に移り、先の見えない生活を 強いられている人たちがいます。その多くはふるさとの我が家へ帰りたくても、何年経っても帰れないと分かっている人たちです。今も16万人ほどの原発難民 と言われる人たちがいます。私たちはどんな生き方にしても強制されず自主選択の自由を要求します。そしてそこには安全・安心に生活を維持していくための職 や社会保障などの補償も伴わなければなりません。

これらの実態は「原発は全てを奪う。」「核と人類は共存できない。」ことの何よりの証明です。原発はひとたび事故を起こせば野に放たれた放射能プルームは止める術がなく、生態系や社会体系の維持も破壊するのです。原発問題は人類にとって最大・最優先課題と言えます。
IAEAには原発即時廃炉に向けての技術開発と放射性廃棄物の処理にこそ世界中の叡智を結集することを切望し、以下のことを要望します。

― 記 -

(1) 人類の最大限の叡智を集めて、福島第一、第二の原発10基全てを即刻、廃炉にし、福島原発事故を真に終息させること。
(2) 地震王国日本、活断層や破砕帯が縦横無尽に走っている日本国土に原発はあってはならないものである。福島原発事故の教訓を生かして、「第2のフクシマ」を 起こさないように日本全国の全ての原発の再稼働はありえず、即刻、廃炉にするように日本政府に働きかけること。
(3) 子ども・若者たちの放射能被害の最小化とその重点化に努めること。希望する家族には子どもたちの安全地帯への避難・疎開・保養を早急に行うこと。
(4) 福島医大が行っている子どもたちをはじめとする健康調査のデータは本人への情報開示と説明責任を果たすこと。本人や保護者の疑問や心配には充分に応えること。
(5) 3.11「福島県の被災者」全員に「健康手帳」(仮称)を配布し、必要に応じて生涯にわたる健康と生活の補償を行うように東電・日本政府・福島県に働きかけること。
(6) 被曝労働者の放射能積算量低下に配慮した廃炉技術を促進させ、新たな雇用を生み出すこと。
(7) 使用済み核燃料廃棄物の処分法を早急に確立させること。
(8) エネルギー政策を脱原発依存に転換すること。再生可能・低炭素エネルギーへの技術革新を促進し、新たな社会構築を行うこと。
(9) これまでの原発推進方針を見直し、「人類への放射能被害の低減化」に切り替えること。
(10) 以上の全ての事業は透明性をもって行われ、外部から不信や疑惑を招かないこと。
以上

要請書を読み上げる小渕真理フクシマアクションプロジェクト共同代表

要請書を読み上げる小渕真理フクシマアクションプロジェクト共同代表

話は私たちが心配していた通りの状況で進んでいました


地脇美和

世界閣僚会議当日、会場の郡山ビッグパレット駐車場で、IAEA広報官を待っていた間の発言

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皆さん今日は 私は外務省のホームページから、傍聴の許可を受けて、先程、傍聴をしてきました。まだ会議は続いていますが、途中で抜けて出てきました。中の様子をお伝え します。皆さん、ビッグパレット、入ったことあると思うんですが、長い廊下があるんですけれども、そこの廊下すべてに福島県が作ったパネルがズラーっと 貼ってありました。で、そのパネルは、凄く津波も大変だった、という写真とか、除染をしているところとか、あと、子供たちの心のケアのためにこういう取り 組みをしていますとか、そういうことがいっぱい貼ってあったんですけれども、要は、福島は大変な状況であるけれども、線量も除染をすればこれだけ下るし、 こうやって除染をしています、こういう風に今、皆さん元気に過しています、頑張って生活しています、というパネルがズラーっと貼ってありました。それが一 階です。

で、二階には福島県の物産展ということで商品とかが置いてありました。で、福島県のお水をペットボトルに入れて売っています。「い かがですか?」っていうことでお奨めをされました。本当に、何も、もう大丈夫なんですよ、っていうことがズラーっとパネル展で貼ってありました。

フクシマアクションプロジェクトと話し合いをして、一時期、本会議の中で福島の被害者の声を聞くように、お願い、というか要請をしまして、こちらから人を推 薦してくれれば本会議の中で話をしてもよいという、、話ができるかどうかを検討するということを言っていただいていたんですが、結論、無理ということで、 その代り、皆さんからのメッセージを集めて会場に貼り出しますということで、お聞きしてました。ので私は会場に入った時にとにかくそれを捜して歩きました が、私が見た範囲では分らなかったんです。で、(どこにあるんですか?」と外務省の事務方の方に、聞きに行きましたところ、一階の一番隅っこの端に、ホワ イトボードに貼り付けて、一応、貼ってはありました。で、「私、見た時、分らなかったんですけれど」ていう風に事務方の方に言ったら、「必ず海外から是ら れた方が通る通り道に一応、貼ってあるので、見ると思います」っていうことでしたが、私たちが入ってすぐに一所懸命捜しても分らなかったので、それはどう なんだろう、ということを思いました。

タイトル がありました。英語で書いてあって、「福島の皆さんからの声」ということでタイトル貼って、皆さんからのメールが切り貼りでホワイトボード一面に貼ってありました。で、フクシマアクションプロジェクトの申し入れ書も貼ってありました。そこは確認しました。

で、 玄葉さん、玄葉大臣が最初にスピーチをして、その後、IAEAの天野さんがスピーチをしていたんですけれども、福島の経験を生かして、安全対策を万全にし て透明化して、大丈夫だから他の国もそんなに心配せずに福島から学んだこと、すべて皆さんにお話ししますから、事故が起らないようにこれからやりましょうね、原発、推進しましょう、っていうことを皆さん、はっきりと発言していました。

私たちは後ろで傍聴なので、発言も一切、するなということで言われていたのですが、本当に、何か、はらわたが煮えくり返るというのはこういうことなんだな、と思いながら一応、静かに聞いていましたが、言っていたことは本当に無茶苦茶でした。もう、とにかく、大丈夫なんだって。で、線量も事故当時よりはかなり低減されています、その一言なんですね。実際、今、どんだけ出ているのかっていうこともまったく言わず、除染の効果についても言わず、やってます、少し下ってます、っていうことだけで、会議がどんどん進んでいっていました。

ロビーには福島県のパネルとは別にIAEAの作ったパンフレットやDVDも置いてあったので、ちょっと貰ってきたんですけ れども、こういう形で自分たちの宣伝もちゃっかり続けていた、という形でした。本当に会議の中の話は私たちが心配していた通りの状況で進んでいました。で 皆さんにもお渡ししたIAEAへの要請の文書を見ていただくと分るんですけど、本当に福島原発事故を過少評価をして、実際の被災者たちの声を聞いていない ということは一緒だと思います。唯一、被災者の声ということで載っていたのは警察官と警察官の家族の方の思いというのは綺麗なパネルになって貼ってありま した。でも一般の普通の人の声は綺麗なパネルになって貼り出されるということではありませんでした。子どもたちが屋内遊び場も順次、整備していますっていうようなパネルもありました。

福島県に対する質問と回答


日時:2012年11月22日(木)14:30~15:40
場所:福島県庁内会議室
出席:
フクシマ・アクション・プロジェクト:
武藤類子共同代表、川崎哲副代表(記録)、佐々木慶子事務局長

福島県:
知事公室長(兼)秘書課長 尾形淳一
秘書課 主任主査 橋本達弥
国際課 主幹(兼)副課長 渡部誠
______主任主査 藤田義行
災害対策本部 環境回復班拠点推進チーム 主任主査 三浦俊二
________________________同チーム たちばな

●冒頭、武藤共同代表よりフクシマ・アクション・プロジェクトの趣旨説明を行い、川崎副代表よりNuclear Free Now との関係等につき補足説明。その上で川崎より、前日に提出してあった質問書(「原子力安全に関する福島閣僚会議」および国際原子力機関(IAEA)の県内での活動に関する質問書、別紙)の概要を説明。

●質問書「1.原子力安全に関する福島閣僚会議に関して」の部分に対する回答
主として渡部国際課主幹より。
(下線部は、フクシマ・アクション・プロジェクトからの発言)

☆福島での開催への経緯について。県としては国際会議の誘致を全般的に働きかけてきた。風評被害の払拭、復興の状況や検査体制などを世界に広く知ってもらう目的でである。国際会議の誘致を外務省に働きかけてきたところ、外務省より、この原子力安全閣僚会議を福島で行うとの提案を受け、合意に至った。2012年2月にプレス発表を行った。
☆プログラム、議題、参加者等について。県としては、まったく把握していない。会議の中身について、情報を何ら外務省からもらっていないので分からない。この閣僚会議の主催は日本政府(外務省)、共催がIAEAである。福島県は共催ではない。→中身が分かった時点で、県民に広く知らせてもらいたい。
☆15~17日のうち、15日は閣僚級(時間は確定していないが、午前9時頃から夕方まで)、16~17日は非閣僚級で専門家など。
☆規模について。154カ国から来るというマスコミ報道を承知している。事務方、警備、マスコミ等を含めて数千名規模になるのではないか。
☆県や県立医大からの参加について。県から、会議本体には誰も参加しない。県立医大については承知していない。
☆県民や県外の関心ある市民の参加する方法について。そのようなことについては、想定していなかったし、検討もしてこなかった。→被災者の声を伝えるという観点で、県民らの参加が重要であることを強調。そうした声があることを外務省に伝えるよう要請。→そのような声があることを外務省に伝えると約束。
☆サイドイベントについて。15日の夕方、ビックパレットで福島県主催のレセプションを行う。知事が出る方向で調整中。その他関係部長なども出る。
☆また、会場内に展示を行う。その内容は、風評被害の払拭、復興の姿を伝える、検査体制や放射線の県民調査のあり方、現在の観光地の様子などを想定している。現在のところ、展示内容については関係各課と調整中。→現在も続く被災の厳しい状況を伝える展示を行うべきであることを強調。→被災の様子も確かに必要である、入れていきたい。
☆14日に視察を県による「おもてなし」として行う。会津の観光地や、中通りでは検査体制の視察など。(福島第一原発の視察については管轄外のようであった。)世界各国のマスコミも来る機会となるので、被災の状況や復興の状況を見てもらい、正確な情報を本国に帰って伝えてもらいたい。
☆被災者の声を届けるという構想や計画は、上述の通り、「今のところは無い」。→被災者の生の声を届けるようにするのが福島県の重要な役割であることを強調。
フクシマ・アクション・プロジェクトが12月15日午前にIAEA(閣僚会議)に要請書を届けたいという要望を持っていることについて、外務省に伝えてほしい。当会は11月29日に外務省を訪問する。→11月29日よりも前に、このような要望があったことを県から外務省に伝えることを確認した。

●質問書「2.福島県とIAEAが共同で行う除染等のプロジェクトについて」の部分に対する回答
主として三浦主任主査より。
(下線部は、フクシマ・アクション・プロジェクトからの発言)

☆県内2カ所に拠点を設置するという「環境創造センター」構想については、すでに今年10月29日に公表している。その趣旨は、大量に拡散した放射性物質から一刻も早く環境を回復させて、県民が将来にわたり安心して暮らしていけるようにすることである。そのための中核施設・拠点を県内に作る。三春町のセンターは、県内全域を対象とする。南相馬市のセンターは、原発周辺の安全監視、今後廃炉に向けたプロセスや中間貯蔵施設などから環境への漏れがないかモニタリングするなどの役割を持つ。
☆環境創造センターが扱う分野は、除染(放射性物質の効果的・効率的除去のための技術)、モニタリング(県内の詳細なモニタリング調査)、廃棄物の管理。これらについて、IAEAが持っている技術を活用させてもらうということである。質問書には「原子力の推進機関としてのIAEA」という表現があるが、原子力推進機関としてのIAEA機関そのものを誘致するということではない。あくまでも、福島県が必要としている除染、モニタリング、廃棄物管理の分野における技術を活用させてもらうという趣旨である。
☆県から誘致要望をIAEAに対して出した。昨年10月に天野IAEA事務局長に要望書を提出した。
☆具体的には、これらの分野について、現在、IAEA側からプロジェクトの提案を行ってもらっている。その提案をもとに現在やりとりをしている段階。
☆12月の閣僚会議のときには、福島県とIAEAの協力に関する覚え書きを締結したい。その中に原子力推進ということが書き込まれることはない。その締結内容はホームページで公開されるし、マスコミでも報じられるだろう。
☆具体的なプロジェクトの開始は来年4月頃になる予定。12月の閣僚会議の時点でその中身は詰まっていないと思う。
☆環境創造センターでは、放射線に関する正しい理解をえるための普及啓発活動も行う。教育・研修機能を持たせ、放射線を怖がっている方々に対して、線量のレベルによってはそれほど怖がらなくてもよいということを伝えていく。→具体的にはどういうことか?→日本では年間1ミリとされているので、1ミリ以下であれば安全であるとお伝えできる。食べ物でも、放射性カリウムは昆布やわかめに含まれているものもある、といったことなど。
4号機の保全など、事故の収束の問題などはやらないのか。→事故の収束については、県としては東電にしっかり取り組めという立場だ。東電に対して知事から言っている。
☆東電に対しては、県からは、1ー4号機はもちろん、全廃炉の立場をはっきりと伝えている。→まちがっても原発の再稼働などにつながらないようにしてもらいたい。→もちろんである。
昨秋IAEA除染ミッションが来福して除染に対する勧告を含む報告書を出していったが、これはどのように実施・反映されているのか?→県に対する勧告ではなかったので、県としては承知していない。
子どもたちの被ばく低減策について、考えないのか。→内部被ばくなど、健康管理の分野に関しては、県立医大の放射線医学県民健康管理センターが担当してきたが、県立医大では去る11月20日、ふくしま国際科学医療センターを発足させた。医大では、IAEAと共同で進めているプロジェクトもある。詳しくは県立医大に聞いてほしい。県の環境創造センターは、あくまで環境の回復が目的である。
これらの事業を県民に隠さないでほしい。→県の事業はオープンであり、ご意見はいつでも承る。隠したりすることは一切ない。
IAEA以外からの技術提供はあるのか。→日本原子力研究開発機構(JAEA)、国立環境研究所(NIES)などには、連携して環境創造センターの中に入ってもらいたいと考えている。

●終了時、尾形課長より、デモなどの行動の報道もあるが、過激な行動に出られると今回のような話し合いが継続できなくなるとの発言あり。→「過激な行動」を行うことが当方の趣旨ではない。むしろ、閣僚会議の中で県民が正当に発言できる機会を保証すれば、そのような事態の可能性も減るであろう。

福島閣僚会議およびIAEAの県内での活動に関する質問書


2012年11月22日

福島県知事 佐藤雄平様
___国際課 橋本典男課長様
___水・大気環境課 片寄久巳課長様

「原子力安全に関する福島閣僚会議」および
国際原子力機関(IAEA)の県内での活動に関する質問書

来る12月15〜17日に郡山市で「原子力安全に関する福島閣僚会議」が開催される運びであると聞いています。私たちは、福島第一原発がいまだ不安定で、多くの被災者が困難な生活と健康への不安を強いられたなか県内で開催されるこの閣僚会議に対して、たいへん大きな関心を寄せています。
私たち「フクシマ・アクション・プロジェクト」は、原発事故の被災者が中心となり、福島県内外の人々が集う市民団体であり、この閣僚会議をきっかけに集まったものです。来る11月24日に正式発足します。私たちは、閣僚会議に対して原発事故の被災者の声を直接届けたいと考えています。また、閣僚会議の機会に公式発表されるとも報じられている国際原子力機関(IAEA)による県内でのプロジェクト開始についても、たいへん関心を有しています。
県行政におかれましては、閣僚会議の準備のためにご多忙のことと存じますが、以下の諸点についてお答えいただきますよう、お願い申し上げます。

1.原子力安全に関する福島閣僚会議に関して

・この閣僚会議が本県で開催されることになった経過について教えてください。
閣僚会議のプログラム、議題、参加者等について、県が現在知る限りにおいて、明らかにしてください。
・福島県や県立医大等からはどのような参加者が参加し、どのような報告をすることになっていますか。
・この閣僚会議に、県民や県外の関心ある市民が参加する方法をお考えですか。すでに計画があれば教えてください。
・県として、この閣僚会議で何らかのサイドイベント等を行う予定がありますか。
・県としては、原発事故の被災者の声をこの閣僚会議に届けるために、どのような構想や計画をお持ちですか。
・12月15日午前中に当会がIAEAへ要望書を届ける際に、きちんとIAEAに対応してもらえるように福島県からも話を通しておいていただきたい。

2.福島県とIAEAが共同で行う除染等のプロジェクトについて

・福島県とIAEAが除染等のプロジェクトを開始し、県内2カ所に拠点を設置するということが既に報じられています。これらの正式発表は、閣僚会議の機会に行われるのでしょうか。また、これらのプロジェクトの内容について、なるべく具体的かつ詳細に明らかにしてください。
・原子力の推進機関であるIAEAが除染や県民の健康管理に関わることについて、私たちは不安をぬぐえません。これらのプロジェクトにおいて、被災者の健康と権利を守るために 、県としてどのような手だてをお考えですか。
・IAEAのプロジェクトが実施された際に、その過程を被災者・県民が監視し提言していく仕組みをお考えにはなりませんか。

以上、来る11月22日の面会の際にお答えいただけますよう、お願い申し上げます。

フクシマ・アクション・プロジェクト
(2012年11月24日発足予定、就任予定役員)
顧問:
佐藤栄佐久(前福島県知事)
崎山比早子(医学博士、国会事故調査委員)

共同代表:
小渕真理(アウシュビッツ平和博物館)
関久雄(りょうぜん里山がっこう)
武藤類子(福島原発告訴団)

副代表:
アイリーン美緒子スミス(グリーン・アクション)
川崎哲(ピースボート)
満田夏花(国際環境NGO FoE Japan)

事務局長:
佐々木慶子(ふくしま WAWAWA の会)