更田委員長のトリチウム水海洋放出発言に抗議しトリチウム水の安全な保管を求める要請書


原子力規制委員会  委員長 更田 豊志 様     2018年2月
更田委員長のトリチウム水海洋放出発言に抗議し
トリチウム水の安全な保管を求める要請書
 貴職は、昨年12月から、東京電力福島第1原発事故による避難指示区域やその周辺など13市町村の首長と会談して、東京電力福島第1原発事故のタンク貯蔵トリチウム汚染水について、「希釈して海洋放出する以外の選択肢はない」「年内にも結論を出すべき」と繰り返し強調しました。
 タンク貯蔵トリチウム汚染水について、福島県漁連は「トリチウム水の海洋放出には断固反対する」との姿勢を堅持しており、清水敏男いわき市長は、貴職の訪問の際に、「風評被害を考慮した処分方法を、専門的な見地から検討してほしい」と伝えています。また、トリチウムの濃度に関わらず海洋放出すべきではないとしてきた吉野正芳復興大臣は、「これ以上、漁業者に迷惑をかけることはしてほしくない」と否定的な考えを改めて示し、海洋放出以外の処分方法を議論していくべきだとの認識を示しました。
 翻って、経済産業省は、汚染水処理対策委員会「トリチウム水タスクフォース」による「希釈後海洋放出」が最も短期間・低コストで処分できるとのタンク貯蔵トリチウム汚染水の処分方法報告書に基づき、「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」を設置し、「風評被害などの社会的な観点」「被ばく評価に基づく影響」などの観点から、関係者からのヒヤリングを実施し、協議を続けています。
 「希釈後海洋放出」は、総量80万トンのトリチウム汚染水を1日400トン処分し、告示濃度の1リットル当たり6万ベクレル以下に海水と混ぜて海に最長66ヶ月(約5.5年)流すシナリオです。東京電力の運用基準1リットル当たり1500ベクレルを40倍緩め、2013年12月時点でも800兆ベクレルとされるトリチウム総量は、事故前の東京電力保安規定の年間放出管理基準値22兆ベクレルの40倍近くです。事故前2009年度の福島第一原発のトリチウム海洋放出実績は2兆ベクレルで、タンク貯蔵トリチウム総量800兆ベクレルを海洋放出すれば、約5.5年で400年分を放出することになります。トリチウムの放出は、サブドレン等の汚染水だけで一日9.65億ベクレルとされ、貯蔵タンクを含め総量1,000兆ベクレルものトリチウムの海洋投棄は、海洋生態系への影響と共に、事故後の福島の漁業と水産業に深刻な社会的影響を与えることが否定できません。
 貴職は、首長訪問の結果、「海洋放出することに対し首長の中に大きな反対はなかった」「科学的、技術的に影響が出ないことは理解してもらえているようだが、風評被害の問題は大きく捉えているようだった」「規制当局の役割を超えてでも説明に加わりたい」とし、放出する処理水の濃度制限値や水量の管理目標値の科学的根拠などを説明すると述べた、とされています。
 貴職が「海産物や環境に影響が無いことは科学的に明確だ」という時、「ならば東京湾に流してほしい」と怨嗟の声が沿岸住民からきこえてきます。東京電力が先頭に立たないから問題なのではありません。規制当局でありながら、東京電力福島第1原発事故の収束作業中に、なお、被害住民や被災者はじめ関係当事者を蔑ろにして、一方的に物事を決め、押し付ける、いのちよりコストを優先する、貴職と原子力規制委員会の姿勢こそ、問われているのではないでしょうか。安易すぎるトリチウム汚染水の海洋放出は、許されるものではありません。第一原発サイト内旧7・8号機増設予定地や中間貯蔵施設用地なども含めて、安全な陸上保管を求めるものです。
 この際、わたしたちは、下記の通り申し入れ、文書による速やかな回答を求めます。

1、福島第一原発事故トリチウム汚染水の海洋放出に関する貴職の安易な発言を陳謝し撤回すること。
2、トリチウム汚染水海洋放出の総量、管理基準、放出方法等について、市民説明会を開催すること。
3、トリチウム汚染水の安全な保管について、タンク保管や固化保管等安全な陸上保管を進めること。
以上
呼びかけ団体  脱原発福島ネットワーク

田中俊一委員長と会って、会話もできました!


佐々木慶子

去る7月28日、飯野町で開催された「飯館村幼稚園・小中学校教員研修会」で原子力規制委員会の田中俊一委員長の講演を聞いてきました。終了後、少しでしたが(約10分?)ご本人と1対1で会話(それも想定外な内容!)できるという貴重な機会を得ることができました。大変遅くなってしまい、今さらの感もありますがそのご報告をいたします。
(長くなりそうですみません。)
 会場の体育館には聴講の先生方ざっと40人、傍聴席には約10人、職員など合わせて計60人ほどがいました。偶然に座った傍聴席の隣には菅野飯舘町長がおられました。彼にも言いたいことがありましたが「二兎を追うもの一兎をも得ず」に従い、挨拶だけにとどめ、あくまでも「田中委員長」に狙い(?)を定めました。
 この講演会は飯舘村が来春3月以降、全村(除く長泥地区)避難解除宣言をしていることからその事前準備として「放射能不安をいかに払拭するか」の一環として開催されたことは明らかです。そこに学校教育に携わる教員を対象に「原子力規制(推進?!)委員会委員長」という重責を担う人物の肩書力をもってきて説得させようとする意図も見え見えです。
 彼の口調はとても穏やかでゆったりとしており、そこに押しつけがましさや居丈高さは微塵もなく、淡々と約2時間……。しかし、終わってみれば「放射能恐るるに足らず。1F現場からの放射能もれも心配なし。」の結論になっており、私にはエートス以上のエートス効果(?)の講演の感がありました。

以下に私が特に聞捨てならぬと思った個所のいくつかをあげます。

<その1>ー外部・内部被ばく問題についてー除染効果により飯舘地区の空間線量はほぼ全域下がっている。国の基準年間1m㏜で0.23μ㏜/h目標は高すぎで帰還の大きな妨げになっている。当面は1~2μ㏜/h程度でコントロール出来る。
<その2>-除染廃棄物についてー国の当てにならない中間貯蔵施設建設を待つよりも、村独自の処分場建設を考えてはどうか。
<その3>ー子どもたちへの期待ー放射能・放射線を正しく学んでほしい。放射線を知ることによって放射線が見えてくる。医療、宇宙、温泉などから自然や科学に幅広い知識が得られ、放射線被ばくの低減にも結び付く。「飯舘村の子どもたちは世界で最も放射線の知識を持っている」ことを誇れるようにしてほしい。
<その4>ー1Fの状況についてー
①1F敷地内汚染水タンクは1100基もありほぼ満杯に近く、破綻するのは明らかである。排出濃度以下のトリチウム水は世界中で海洋や河川に放出されている。排水濃度以下にして排水するという循環型システムにしなければ廃止措置も進まない。
②5年経過し、原子力規制委員会としては敷地外に大きな影響を及ぼす可能性はほぼなくなり、計画的に廃止措置を進められる段階にあると判断している。みなさんが再び避難しなければならないような事態は起こらないと思っていただいてよい。
<その5>ージェンダー意識の欠如についてー(私の見解)女性差別の代表的用語である「父兄」(親を指すのに母・女を無視した『家父長制度』の代表的名残)はマスコミはもちろんジャーナリストや知識人、日常用語としても事実上、使用不適切、禁止用語となっているのは周知の事実。最近はほとんど目や耳に触れることはなくなっている。ところが彼の講演中にこの言葉が何度か出てきたのである。最初、我が耳を疑ったが何度か繰り返され、彼のレジメにも明記されていた。
 講演が終了し、「これから質問をお受けしますが傍聴席の方はお帰りください。」との指示アナウンスがあった。私は田中委員長の至近距離にいる今というチャンスを捉えるべくのろのろして彼の動向を見ていました。(虎が獲物を捕らえる時のごとく?!)すると、彼は喉を潤すために私たちの近くのドリンクコーナーにやってきたのです。何人かに取り囲まれ挨拶などしていました。一瞬、人が退けたその時、私は彼の前に行って声をかけました。1問1答を以下に再現してみます。

<田中委員長との会話>

K(慶子):失礼します。私、(名乗って)福島県公立中学校の教師でした。本日は実のあるご講演、ありがとうございました。
Т(田中委員長):(きょとんとしていたが疲れていたせいか無抵抗の雰囲気)
K:今日、委員長さんは「父兄」という言葉をお使いになられましたが、現在は禁止用語扱いになっているのはご存知でしょうか。今はマスコミでも有識者のほとんどの方は使っていません。テレビなどで使われると「不適切用語を使って申し訳ありませんでした。」と謝るのが普通ですよ。
Т:(きょとんとして)どうしてですか?(すんなり聞いてきたのでこちらがびっくり)
K:(さりげなく私のうんちくを少々。最後に)この言葉を使うと「女性を敵に回しかねませんよ。」(と、とどめを刺しました。)
Т:(私の顔をあの眼鏡の奥からじっと見て聞いていた様子でしたが突然)ありがとうございました。
K:(素直に礼を言われてこちらがびっくり、一段落は成功!でも、ここで引き下がるわけにはいきません。畳みかけるように)分かっていただいてありがとうございます。委員長、再稼働はないでしょう。(と言ったとたん敏感に反応して)
Т:その問題は今日は別!(といって向きを変えて私から逃げはじめました。)
K:(逃げようとする委員長に向かって)避難計画もオフサイト建設もなしで「世界一厳しい基準」ではないですよね。委員長はさすが使ってませんが安倍総理は今も言ってますね。毎日出てくる廃棄物や汚染水も解決しないで
再稼働はありえません!地震も毎日のようにおきてます!
以上、長々と失礼しました。

原子力規制委人事にノー緊急署名


満田夏花

原子力規制委の人事案が政府から示され、国会で審議されようとしています。なかでも問題なのは、田中知氏の人事案。これを就任を認めてしまえば、原子力推進派はやりたい放題。

今だって問題だらけの形だけ審査をやっている原子力規制委員会ですが、「原子力村の、原子力村による、原子力村のための」原子力規制と化してしまいます。

何よりも、政府は自らがつくった規制委の人事のルール(原子力事業者/関連団体出身ではないこと、原子力事業者等からお金をもらっていないこと)を守るべきではないでしょうか?

ということで、以下のような緊急署名を始めました。「こんな人事案は認められない!」「3・11を忘れるな!」という声を国会に届けましょう!拡散お願いします。
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【緊急署名】 原子力規制委 原子力ムラ人事案にノー!
国会議員のみなさま
原子力規制委員会の人事案に反対をしてください!
署名フォーム1(PCのみ):http://goo.gl/KvgRwo
署名フォーム2(携帯&PC)https://pro.form-mailer.jp/fms/0f88850f59845
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締切:6月5日(木)朝9時
★この署名は、6月5日(木)午後に、主要な国会議員の事務所に提出予定です。ぜひ、提出行動にもご参加ください。
提出行動集合 14:30に、参議院議員会館ロビー
★提出行動のあと、15:30から衆議院第二議員会館前で抗議行動を行います。こちらもぜひ!
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政府が国会に提示した原子力規制委員会の人事案に反対してください。とりわけ、田中知氏は「原子力ムラ」の中心人物であるばかりか二重の意味で、原子力規制委員会の委員として欠格です。

1.2011年から2012年にかけて、「原子力産業協会」の役員を務めていた。
2.日立GEニュークリア・エナジーや東京電力の関連団体から献金や報酬を受けていた。

2012年7月3日に内閣官房原子力安全規制組織等改革準備室が出した文書の「欠格要件」に関する記載には、「就任前直近3年間に、原子力事業者及びその団体の役員、従業者等であった者」とあり、政府の関連文書に列記された団体には「原子力産業協会」が明記されています。

また、同文章には、「就任前直近3年間に、同一の原子力事業者等から、個人として、一定額以上の報酬等を受領していた者」としています。

今回の人事が強行されれば、「原子力ムラ」の公然たる復活であり、福島原発事故がなかったかのような暴挙にほかなりません。政府は自らが定めたルールを守るべきです。国会議員には、一人ひとりの良識を発揮して、このとんでもない人事案に対して反対することを求めます。

呼びかけ団体:
原子力規制を監視する市民の会
脱原発福島ネットワーク
原発いらない福島の女たち
ハイロアクション福島
福島原発30キロ圏ひとの会
反原発・かごしまネット
FoE Japan
福島老朽原発を考える会
核燃サイクル阻止1万人訴訟原告団
核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会
グリーン・アクション
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会
玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会
柏崎刈羽原発反対地元三団体
原発からいのちとふるさとを守る県民の会
フクシマアクションプロジェクト
ふくしまWAWAWA-環・話・和ーの会

※問い合わせ先
原子力規制を監視する市民の会
TEL/03-5225-7213 FAX/03-5225-7214
〒162-0822 東京都新宿区下宮比町3-12明成ビル302号

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★下記の通り、原子力規制委の人事案に反対する抗議行動を行います。ご参加ください。

【明日!】・日時6月3日(火)18時30分~20時、
・場所:首相官邸前(国会議事堂前駅)、
・呼びかけ:原子力規制を監視する市民の会 http://goo.gl/SzHRiL

・日時:6月5日(木)15:30~16:30
・場所:衆議院第二議員会館前
・呼びかけ:原子力規制を監視する市民の会
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【関連情報】
[談話]田中知氏の原子力規制委員会委員への任命案について(原発ゼロの会)
http://genpatsuzero.sblo.jp/article/98410602.html

[社説]規制委人事案 撤回も視野に再検討を(5月31日、北海道新聞)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/editorial/542587.html

規制委員候補に電力側から報酬 田中教授、50万円超(5月27日、共同)
http://www.47news.jp/CN/201405/CN2014052701002272.html

[書き起こし]規制委の「中立」基準 適用せず
(5月30日、東京新聞「こちら特報部」)
http://magicmemo.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/580-2044.html

原子力規制委員会、人事案を撤回してください!


満田夏花

2012年8月20日、首相官邸前抗議行動より

kanna_kantei

野田さん! 細野さん! 国会議員の皆さん! この滅茶苦茶な規制委員会の人事案、撤回してください!

私たちは、こんな原子力村だらけの人事案は認めません! これでは、原子力規制委員会ではなくて、原子力推進委員会の人事です。野田さん、細野さん、まだ間に合います! この無茶苦茶な人事案を今すぐ撤回してください!

細野さん、あなたは、この田中俊一さんを、評価しているようですが、あなたの評価基準を私たち国民にちゃんと説明してください! あなたがトップの、原子力規制庁準備室は「いちいち市民の要請には応えられない」というびっくりするような理由で、私たちの会合を断わってきました。これはどういうことなんでしょうか!

原子力規制庁準備室は透明性高く、プロセスは公正中立で、国民の信頼を回復するために規制委員会を設置しようとしていたんじゃないんでしょうか。それなのに、「いちいち市民に説明することはない」と言って、市民との会合を断るのは、本末転倒じゃないですか!

あの原子力安全保安院ですら、私たちとの会合を断ったことはありません。酷い人ばかりでしたが、一応、保安院としての立場を説明していました、説明になっていませんでしたが。あなた方は、この保安院にも劣りますよ。

規制庁準備室の森本室長! あなたは環境省出身ですよね? 環境省というのは、元々、公害に苦しむ弱い人たちの立場に立って、国、行政の姿勢を糺すために、設置された役所なのに、いったいこの20年間で、何がどうなったのか。大きく変っちゃいましたね。いったいあなた方は、国民との、市民との、対話を拒むようになったのでしょうか。おかしいです!

田中俊一さんは、100mSvまでは健康に影響がない、自主的避難には合理性がない、として、自主的避難の方の賠償に最後まで反対されました。こんな人を原子力規制委員会の委員長として私たちは断固として、認めたくありません。

国会議員の皆さん! 決めるのはあなた方です! 党の方針とか、いうのではなくて、自分の良識に立って、この酷い規制委員会人事案、断固として反対してください! このような滅茶苦茶な案は差し戻してください! 数の論理で、民主、自民、公明の数の論理で、この滅茶苦茶な案を、国会で強行採決することは絶対に認めません!

国会議員の皆さん! 今、市民たちが、あなた方の事務所を訪問して、アンケートの回答を求めています。ちゃんと私たちの考えを説明しました。次はあなた方があなた方の考え方を説明してください!

あなた方は、私たちの代表であるはずです! 私たちの考えをキチンと聞いて、このとんでもない原子力推進委員会の人事案を、差し戻してください! 否決してください! 私たちは有権者として、あなた方の行動を見ています。各党がどんなに綺麗なマニフェストを掲げたとしても、私たちはもう、信用しません!私たちが見ているのは、あなた方の実際の行動です!

この原子力推進委員会の人事案の会合を一つ一つ、注意深く見ています! すべて公開します! あなた方の次の選挙で、私たちの票が欲しいと言うのならば、この人事案、絶対に否決してください!