「コミュタン福島」での学習会、予想以上の参集


佐々木慶子

11.23のフクシマ・アクション・プロジェクト(FAP)の学習会は「環境創造センター交流棟/コミュタン福島」で行われました。会場が市街地でなかったので心配された参集者は予想MAXを超え準備資料数60を超え70人ほどになりました。
‟世界初の視点”と銘打って後藤忍さんによって行われた講演ー「『チェルノブイリ博物館』と『コミュタン福島』の展示を比較して」-はとても好評でした。両展示館の事実を比較することによっておのずと「コミュタン福島」の実相が浮き彫りになりました。

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続いてのミニ講和「環境創造センターの国際的文脈」はFAPの副代表でNGO連合体「核兵器廃絶国際キャンペーン」の国際運営委員である川崎哲さんによって行われ、IAEA(国際原子力機関)やJAEA(日本原子力研究開発機構)と環境創造センターの研究棟との関連に触れ、グローバルな視点からの問題提起を受けました。

多くの参集者から「よかった。」という感想が聞かれ、当日、参加していたコミュタンの職員2人からも今後の参考にしたいとのコメントが寄せられました。(朝日11.27の福島版に大きく掲載)
3.11福島原発事故を風化させないように、どのように捉え、どのように後世に伝えていくか、そして放射能被ばくをいかに低減化するかをFAPとしてこれからもしっかり見据えていきたいと思っています。
参加してくださった方々にはあらためて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

フクシマ・アクション・プロジェクト 対県交渉


対県交渉 議事録

201691511時~福島県庁舎

出席者:福島県生活環境部環境共生課 遠藤洋、三浦俊二

小渕真理、小池光一、後藤忍、佐々木慶子、人見やよい、武藤類子、川崎哲、越智信一朗

佐々木慶子

県環境創造センターが開設されたので、これまでの意見交換がどう生かされているのかを確認したい。また今後も県と建設的な意見交換を行いたいと考えています。731日に事前見学をさせていただいて、その日の午後に遠藤課長と話をさせていただきました。今回も交流棟の展示内容について意見交換したい。整備推進室がなくなったということですが、今後環境共生課と新たに話し合いを続けていきたいと思いますが、よかったでしょうか。

三浦俊二

はい。

佐々木慶子

あちらはあちらの分野、こちらはこちらの分野があると思いますが、こちらを通じて、あちらに何かあったら伝えてほしいけれど、よいでしょうか。

三浦俊二

はい。

佐々木慶子

県内外、国外の方も見ることができるようにと思うのですが、今日見てきた川崎さんから気づいた点をお願いします。

川崎哲

印象として、この問題について以前からお話させていただいた内容が反映されていると思いました。基本的にお伝えしてきたのは、今の放射線の状況について過度に楽観的になり過ぎず、危険なこと、事故などの悲惨なことはそのまま伝えるべきということは反映されていると思いました。展示内容もアップデートできるようになっていたので良かったと思いました。多言語対応は見出しを英語にしているレベルでしたので、その中身を英語にすることが今後できないかと思いました。

佐々木慶子

アテンダントで英語ができる人はいますか?

三浦俊二

いません。実際に外国の方が多く来てからの判断になるかと思います。コスト的なこともあるので。情報としては最新の情報を組み込む形で行っていくつもりです。

佐々木慶子

原発労働者数も出ていたので良かったです。後藤さんはいかがでしたか?

後藤忍

反映させていただいた内容があり、よかったと思います。質問、確認なのですが、早見表の立体表示が原案にありましたが、なくなったのは何故でしょうか。早見表などはどこにあるのでしょうか。

三浦俊二

元々は面積で大きさを表現しようということで原案で作ってありましたが、見た人が分かりにくいのではという意見があり、情報として何mSvとして分かりやすいように変更しました。

後藤忍

放射線管理区域の例えや死亡するレベルなどの表示もなかったが。

三浦俊二

なかったですか。

後藤忍

4回の検討会の場ではまだ原案のままでしたが、どこで変わる判断があったのでしょうか?

三浦俊二

調べないとわかりません。

後藤忍

誤解を招くようなクイズがありました。人工放射線が体内にダメージがあるかどうかという質問の答えが×だった。このようなものはちゃんと読まないと影響ないんだと子供たちは思ってしまう。監修は誰が行っているのでしょうか?

三浦俊二

専門家、アドバイザーの方です。

後藤忍

3点目、原発事故後、年表で一年分は固定されていますよね。その中に安定ヨウ素の話や12月に知事がお米の安全宣言を行った後に汚染米が見つかったということなど、県として教訓とすべき点が抜け落ちている。県の教訓として掲載は考えていないのでしょうか?

三浦俊二

うちの施設は事実をきちんと伝えるということを考えています。都合のよい原子力安全神話を作るのではなく、展示すべてに事実を並べていく。放射線についても表に出されているデータをいいとこだけ取るのではなく、文科省の教材に載っているものを使っています。原子力に依存しないように。原発事故のヨウ素剤の話や教訓らしいものは載せていません。事実を乗せる、原子力に依存しないような。

佐々木慶子

どの部分の事実をということになるのかと思う。その点が違うので私たちも伝えるので、今後検討していってほしいと思います。

後藤忍

固定されたものも変更などしてもらえるのでしょうか。例えばシールなど張るのはどうか?

三浦俊二

シールなどはなかなか難しいと思います。委員の中でも検討していくかと思います。情報だけ戴き、参考にさせていただく形で。

後藤忍

来場者アンケートはあるのでしょうか?

三浦俊二

91日からアンケート箱を用意しています。

川崎哲

今後に向けて改訂する際、大きく抜けているのは除染についての情報だと思います。除染ゴミの影響は環境に対しても問題があると思います。フレコンバックの山があるのが現状だと思いますが、それをどう安定させて処分していくのかという課題について多少出ていたとは思いますが、印象として薄かった。環境のブースでもごみ問題として出てきていなかった。

三浦俊二

除染の情報を見る画面があるので、そういうところにというのもあるかもしれない。更新の機会に仮置き場の管理や市町村が地下水の検査を行っているなど、できるかなとは思います。今やっていることを展示して、住民の方に安心していただければ。

武藤類子

家のそばに置いてある家庭内の除染ゴミをそこに置かざる得ない状況を紹介してほしい。ゴミの分別に放射線ゴミが出てきていないので、それも含めて。

三浦俊二

仮置き場がないので現場保管をしているところが郡山、福島などで多いです。放射線ラボのところで伝えるべきか。どれぐらい情報が入っているのかを確認し、検討したい。私たちの出すゴミについては市町村のルールに沿ったゲームになっているので、除染廃棄物を入れるのは適当ではないのでは。国がやっていることなので、我々がやっていることではない。除染や放射線ではなく低炭素社会などに、我々の出すゴミとして展示している。今の仮置き場の状況について、足りないようだったら見てみて情報を追加するなり、展示として更新するのは数年後になるかと思いますが、私も確認してみます。

佐々木慶子

フレコンバックのある所に帰還しないといけない現実があり、見通しも立っていない。原子力規制委員会委員長は、先日国は当てにならないから市町村で積極的に管理していく方がいいのではないかと言っていた。

遠藤洋

環境汚染などはまだ出ていないので。当初のフレコンバックは問題があったので取り換えています。今のものは強化されている。

三浦俊二

破れているのはブルーシートや遮蔽土嚢です。外から見て破れているのは遮蔽土嚢。心配しなくても。フレコンバックが破れていることは聞いたことがありません。

武藤類子

川内でも出ています。フレコンバックから土が出て草も生えていました。

三浦俊二

それは国直轄ですかね。

佐々木慶子

文字も消えているし、発酵するものが入っているので。

遠藤洋

課題について研究しているので、対策を立てていくように。

佐々木慶子

そのような現実を見せていただきたかった。

三浦俊二

土壌が出ていたというのは、昨年の除染については破れている事例はなかった。

佐々木慶子

これからもよりよい関係を作り続けていきたい。

小渕真理

展示物はトータルメディアの提案が精査されたことになったのですか?

遠藤洋

内容は適切かどうか直して、正確な情報を、専門家の先生の意見を聞きました。

小渕真理

学芸員のような専門家を置くようにしますか?放射線についての。

遠藤洋

運営の仕方を検討しました。今のところ県直営でやる形で決めています。ノウハウはこれまで世界でもないので、県の職員が直接作るというところまで努力をしてきた。外部の事業者も育ってくれば外部という話もあると思うが、今は県が直営でやっていきたいと考えています。県の職員で研究している人もいるので、それで運営していきたい。

小渕真理

専門的な知識を持っていないと、こんなレベルだと言われかねない。

小池光一

映像はどこが作っていますか?

遠藤洋

プラネタリウムでかなりのシェアをとっている五藤光学研究所です。

小池光一

映像がボケているのでもう少し改善してほしい。アドバイザーは誰ですか?

三浦俊二

放射線については長崎大学の高村先生、クイズも高村先生。

遠藤洋

県内の現役の先生やJAの方にも見てもらっています。

小池光一

高村さんの話は違うなぁという考え方がこれまで散見されたので、複数の人が監修した方が良いと思います。

遠藤洋

小学校の先生もいらっしゃります。

三浦俊二

高村先生、JAEA石田特任参与、教育委員会の学校の校長先生、福大の渡邊明先生、いわき明星大の先生、消費者団体の方とか。

小池光一

やはりある程度色々な視点で。

遠藤洋

標準的な数字があり。

人見やよい

3回行きました。非常に面白いなと思いました。あれを見終わった後、広島の資料館に行ったので、広島の資料館を見た後の気持ちになるようになればよいなと思った。しかし、もう原発じゃないんだとということにはならず、楽しかったというのは問題だと思いました。子どもたちにつらい現実を見せても楽しんでもらえない、興味を持ってもらえないかもしれないが、厳しい現実を要所要所に入れてもらいたかった。

遠藤洋

すぐ入ったところには色々辛い情報がある。環境創造センターということで、正確な情報を見てもらいたいということで、今後のアーカイブセンターなどにも生かしていきたい。

人見やよい

福島県の生活の暮らしが変わったこと、健康調査が始まったこと、除染ゴミがある、モニタリングポストがある、福島県だけが語るべきことが展示されていなかった。県民宣言が最初の知事のものではなく、新しいものになっていた。

遠藤洋

内部で検討したのですが、新しいものをということになりました。

佐々木慶子

最初の12311日のはぜひ掲載してください。スペースがあるのは確認しました。

武藤類子

アーカイブセンターはどのようになっているのでしょうか?

遠藤洋

大熊双葉に公園をつくるということで、これがすべての震災、原発の事故を展示するそうです。アーカイブは生涯学習課が担当します。アーカイブの展示内容の検討は、基本構想は終わっており、予算の話も出ているはずです。

11.23イベント無事終了


佐々木慶子

盛りだくさんでしたが無事終えることができました。
後藤さんの講演は大好評!一番、心配だった参集状況も、受付担当のYさんによれば40人ぐらいとなりました。新聞も3社から取材を受けました。

当日は11:00からWAWAWAの会のAさんとTさん、飛田さん、そしてFAPからKKさんお裕さん、さらには木幡ますみさんも加わって写真展設営を開始…。パネル17枚を運び・組み立て・写真添付…はなかなかの力仕事でした。
お裕さんは前日、類子さんからの字幕を我が家に届けてくださったり、当日は朝9時過ぎからいざとなったらS・O・Sの待機要請を受けたり、ホントお騒がせいたしました。類子さん、字幕は手づくり感があってとってもよかったです。

第1部WAWAWA総会は15人程の参加者でしたがTさんの議長進行により、なごやかにゆるやかに行われ、貴重なご意見も得られ、全て承認されました。ありがとうございました。

何と言っても当日最大スポットは第2部の「後藤忍さん講演会」でした。
14:00近くから参会者も目立ってきました。ここからの進行はやよいさんが担当、講演内容は期待に違わず、いやそれ以上でした!
パワーポイント資料もいただき、その誠実な中にも笑いも入ってみなさんも熱心に聞き入っていました。その感想はお裕さんの閉会のことば「聴いてスッキリ、納得しました。…」に込められていました。
FAPとしてまさに取り組んでいる環境創造センター展示・開設とも密接に関わっている「放射線教育」の重要性があらためて認識させられました。
翌日の朝日新聞福島版にその要点だけはバッチリ掲載されていました。

第3部、せっかくの写真展でしたが人の流れが十分でなく、飛田さんには申し訳なく思っています。でも飛田さんトークに熱心に聞き入ってくださった方も結構おり、Oさんは写真を見てその衝撃で「涙が出そうになった。」と言っていました。

後始末も大変でした。パネルはずしや机・椅子の整頓など…。
中でもKKさんは最後の最後までシャツ一枚になってがんばってくださいました。そしてさらに特筆すべきはお帰りになったはずの講師の後藤さんがそこに現れ、黙って手伝ってくださったことです!
講演だけでなく、そのお人柄にも感動してしまいました!

以上、みなさまがたのお力添えで何とか乗り越えることができました!
郡山からKさん、三春から渡辺みよ子さん、庄司郁子さん…。
仙台、茨城からも駆けつけていただきました。
口先だけの佐々木慶子はただ感謝あるのみです。
本当に、みなさんお疲れさまでした!そしてありがとうございました!