自分たちの罪を償って、私たちの子どもたちを助けて下さい


木田節子

2013年5月31日、福島原発告訴団の集会(東京日比谷野外音楽堂)にて

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皆さん今日は。私は福島県の双葉郡の富岡町に自宅を残して現在、水戸に避難しております木田と申します。

今から38年前、私は東京でバスガイドをしておりました。その時にこのあたりを案内した時、「江戸から東京と時代が変り109年もの年月が経ちました、今も東京は世界の大都市と肩を並べる素晴しい町となりました…」といった案内文があったことを覚えています。

原発の事故が無ければ、きっと日本は素晴しい国、東京は世界の大都市と肩を並べる本当に素晴しい町だと私は思い続けていたのだと思いますが、一昨年の3月11日で、それがすべて「嘘」とは言いませんけれども、権力者たちが作った形だったのだと気が付きました。

江戸時代、このへんから向こうの方角ですね、南町奉行所があったそうです。江戸時代にも罪人はおりました。それを取調べたのは奉行所であり、それから皆さんも時代劇でご存知の遠山の金さんとか大岡越前守忠相であったでしょう。あの人たちは公明正大な裁断を下したとばかりは言えないと思いますが、少なくとも今の平成の時代の司法よりはましだったのではないでしょうか。

責任を持って、腹を切ったり、引退をして責任を取った人もいたでしょう。この福島第一原発の爆発事故の責任は誰も取っていません。それどころか、まるでゾンビのように悪いことをした者たちが権力を手にした者たちと一緒に、以前よりも酷いことをしようとしています。何も解決していないのに再稼動、海外へ原発を売る、国内では選挙を目的に「原発のことは考える」と言い、海外へ行ったら「日本の原発ほど安全なものはない」そして福島は復興していると言っている、その人たちをこのままにしておいたら、私たち大人の責任は果せない。

色んなことで私たち50歳以上の大人たちが若い人たちに謝らなければならない、責任を取らなければいけないと思って私が1年間の引きこもり生活から抜けて色んなところで発言をするようになりました。

殿上人のように私たちを上から見下している原発推進派の政治家、科学者、経済界、報道陣、その方に申し上げます。本当は「言ってやる!」と言いたいところですけど、その方たちにじっとこらえて敬語でお願いします。立場でものを言わな
いでください。私たちの心を想像できるような人でなければ政治家にはならないで下さい。ジャーナリストにもならないで下さい。私たちがそういった福島県民を見下している政治家やそういった方たちの顔が引き攣る様子が浮かびます。

このままでいられるはずがない、きっと何か起った時、きっと福島県知事のように、双葉郡の原発を推進してきた市町村の長たちのように、顔が引き攣ることでしょう。

そうなる前に、私たちの前に土下座して自分たちの罪を償って、私たちの子どもたちを助けて下さい。修復作業にかかわっている若い人たちを助けてください。お願いします。