対県交渉 議事録


2013419日 福島県西庁舎

出席者:

福島県:
生活環境部 水・大気環境課 環境創造センター整備推進室 室長 片寄久巳、
副課長兼主任主査 橘潔、
______主査 関根重樹

フクシマアクションプロジェクト:
小渕真理、佐々木慶子、武藤類子、川崎哲、越智信一朗

武藤類子

昨年のIAEAのことで、県にはIAEAについて聞いてきているが、今後の県とIAEAとの関わり方など具体的にどのようなことが進められているのかを聞きたい。

佐々木慶子

IAEAは推進のような見方もでき、データ改ざんなども行われるのではという危機感もあるので、県との話し合いなどを行っていきたい。片寄さんがIAEAとは窓口になる。IAEAのことはどのように考えているのか。

片寄久巳

IAEAは世界各国が加盟し、核拡散防止やその他の原子力に関する情報の収集を行っている組織。IAEAは推進機関だと考えている人もいるが、そのようなことはなく、万全の対応をとるためにやっていると言っている。そのため、県庁としてはそれについてコメントはしない。福島の状況が非常に厳しいため、県だけ、政府だけでも対応ができないため、世界の英知を結集し、情報の収集を行っていくチャンネルを使い、世界各国から情報などを集めていきたい。脱原発、新エネルギーというのが県の方針なので、そこに沿って動いていくつもり。

佐々木慶子

以前IAEAに要請書を出し、その回答をもらえた。各国の方針を妨げるものではないというものだった。福島県は脱原発であるということを正式にIAEAに伝えているのか。

片寄久巳

福島県としては原子力事故を克服しないといけない。責任が国にあるからというのではなく、自らの調査研究をやっていきたい。当然お金は国に出してもらう。一義的に国に責任がある。ただし、自分たちの住んでいる地域を他人任せではなく自分たちも動いていくつもりである。その延長上で、IAEAに本県の復旧・復興に役立つような情報などをもらえるように依頼している。チェルノブイリでの経験があるのでということ。

佐々木慶子

県と医大、IAEAが直接結んでいるが、そこはどのようになっているのか。

片寄久巳

政府は政府でIAEAと事業を行っているものもある。廃炉調査については国がやっており、県は関与していない。県はモニタリング、除染の協定に絞って動いている。今回IAEAに来てもらうのは外務省経由で色々やっている。ただ、それをやっていると現場での作業が遅れるので、IAEAに直接現地で話し合いができるような人に来てもらうということを依頼し、今回IAEAから人が来ることになった。

武藤類子

閣僚会議はどうだったのか。

片寄久巳

閣僚会議は福島の実情を見てもらうということに意義があった。開催については外務省やIAEAが行っていた。会場設営は手伝っていたが、中身に関しては関与していない。天野事務局長が来るということが分かっていたので、何かサインができるような形で準備はしていた。

川崎哲

国(環境省)も除染を行い、県も除染を行っているが、両者の施策はお互い独立したものなのか、一緒に行っていくものなのか。

片寄久巳

かなり独立している。環境省に関する組織、国立環境研究所がある。そのようなところに調

査研究をするような要望を出している。駅前に来ている環境省の組織は除染をやるところ。我々はより広い地域を対象とするので、田村にできればよいと考えていて、国にも要求している。

佐々木慶子

除染について、あまり効果がないという県民の声がある。費用対効果が少ないものにお金を使うよりも、被災者にもっと有効に使用すべきという声がある。生活レベルでは環境省がやってもいいが、山林などもやるような方法をIAEAに声を出してみてはどうか。

片寄久巳

除染はいいところで線量が半分になる。今言われた戻るという話がある。大波もそうだが、裏山から(放射性物質が)おりてくるんじゃないかとか。そういうことはある。できるだけ線量を下げる。県の7割は山なのだから、どのように行うのかという話がある。まずはやるべきところをやっていかないといけない。

佐々木慶子

廃棄物も現場保管。除染も限界がある。それ以上の知見をIAEAに求めているのか。

片寄久巳

まだ紹介はされていないが、IAEAもいろいろな技術を持っているとのことを聞いている。

佐々木慶子

IAEAの知見知見というけど、県民が納得するような知見を求めてほしい。

片寄久巳

2月に来たときにも知見をお願いした。チェルノブイリとは環境が違うので、そこも勘案した知見をとは伝えている。

佐々木慶子

もっとより有効な除染方法など聞いてほしい。

片寄久巳

やるのは除染など、国の責任。県でも民間の提案を受けてやっているものもある。2月には協力プロジェクトをどのようにしたらいいかということで、IAEAが要望調査にきた。その時には、常駐レベルではない課長級の人が6人ほど来た。IAEAでは事務局長に6人の次長クラスがいて、その下に部長(県では課長級)、課長がいる。福島に来るのは課長の下のレベル。できるだけ早く来てくれとは言っている。IAEAが常駐する施設内の内装なども発注するが、まだされていない。場所は無償で貸す。

Capasity building Center 緊急時対応能力研修センターについて

片寄久巳

IAEAの緊急時とは、アジアでこのような緊急時が起こったら、モニタリングをしないといけない。放射性物質が紛失や医療用のものが紛失したら、加盟国を相互に援助する。環境創造センターと研修センターは違う。研修センターは研修と県庁との調整部を担う。それなりの給料の人が来るので、連絡要員ではない。緊急対応については、外務省がやる。県は実務上の協力はする。環境創造センターは県が作る。県も何十人か人をおき、JAEA独立行政法人日本原子力研究開発機構)、国立環境研究所、県の3つが入る。JAEAはモニタリング。JAEは日本原子力研究所と東海村の核燃料サイクル開発機構が合体したもの。放射線に関して情報を持っているので、我々としては有能なところを使う。誠心誠意とりくんでほしいということ。

川崎哲

国と県の意見が異なる場合はどうなるのか。

片寄久巳

いつもそこは闘っている。どっちの視点でいつも仕事をしているのかということを意識している。JAEAと福島県原子力センターが事務所を笹木野に作っている。

川崎哲

利用されないか。

片寄久巳

知事含み、そこは県民に対してきちんと県職員がしっかりしないといけない。

佐々木慶子

県内の家賃を打ち切っているのに、自主避難の対象も狭められて、全県民自主避難者に対して、国の予算がどうのこうので負けている。復興予算もいい加減に使われていた。20年間取り続ける。貴重な財源を福島に持ってくるような意識。環境創造センター整備推進室も独立されたようなので。

片寄久巳

IAEAと医大とのものは両者だけでやっている。IAEAから来る人は医療関係に詳しい人ではない。医大の方はウィーンと直接連絡をとっているようだ。

(片寄久巳、橘潔が一時席を外す)

関根重樹

25年度からIAEAと県とのプロジェクトとして動態調査が行われる。

(橘潔戻る)

橘潔

環境創造センターは28年度に全館オープンだが、27年度にA本館、B本館をオープンできるようにする。本年度には着工したい。これについては、設置準備委員会を月一回で開いている。

(片寄久巳戻る)

片寄久巳

リスクがあるということを知らせるようにしている。数は少ないが県庁は測定機を出している。差別を受けないように。廃炉解体については、まったくわからない。IAEAIAEA職員も信用していない。主に核査察をしていて、秘密で厳格主義。東京のIAEA事務局も何をしているのか分からない。県では課長職しか県としてのコメントは出しておらず、課長職以下の人はコメントできない立場。IAEAは課長級が言い間違えたらまずいので、コメントなどは広報が出している。IAEAに何か成果がまとまったら公表してくれと頼んでいる。

佐々木慶子

IAEAと意見交換を行いたい。

片寄久巳

IAEAはノウハウを県に教えるだけで、顔合わせはできるが、(IAEAの)課長以下の人がIAEAの説明を行うことはできない。ただ、このような今行っている話し合いの場に(IAEAの人が)1人いるなどはできるかもしれない。IAEAと独自に(市民団体が話し合うの)は難しい。IAEAがこう言ったなどというなことを言われたら、終わり。国際機関なので要望なども難しいのではないかと思う。福島には県民の方からの声があるのは紹介できるか、傍聴はできるかもしれないが、当事者にはなれない。

川崎哲

IAEAが地元を理解するためには県民の声を聞く必要があるのではないか。

片寄久巳

IAEAに日本語を話せる人を派遣してほしいと伝えたので日本人がくる。ピナック課長は20年日本にいた。

佐々木慶子

声だけ聞いてもらうような形で調整してもらいたい。

片寄久巳

IAEAには福島県から依頼しているので、迷惑はかけられない。年間1mSvというのは県ははっきりしている。線量計を市町村に配っている。親御さんが子供に配るなど。積算を1時間当たりでできるような、子供がどこに行っているのかという記録ができるような、もう少し細かいようなことができないか、メーカーと協力して考えている。