賛同募集「サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書」


澤井正子

全国の市民団体のみなさん、

「脱原発福島ネットワーク」、「ハイロアクション福島」から、下記「サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書」への団体賛同を呼びかけます。

福島第一原発では、 「地下水バイパスの汚染地下水」をすでに5月下旬から海洋放出しており、11月中旬までに35回、55,908トンを放出 し、トリチウムの放出は約 115億ベクレル(第三者機関測定値)と公表されていま す。

東京電力と国は、新たに「サブドレン汚染地下水」の海洋放出を行おうとしてい ます。この「サブドレン汚染地下水」は、原子炉建屋・タービン建屋周辺の高濃度汚染 水を、水処理施設でトリチウム以外の放射性核種を除去したものです。東京電力は、「十 分な除去 性能を得られた」と福島県漁業協同組合連合会に説 明し、漁業者に対し「地下水バイパス」に続くあらたな「苦渋の決断」迫っています。

私たちは、膨大な量のトリチウム、汚染水の放出をストップさせ、さらに汚染水 対策がことごとく失敗している現状を踏まえ 抜本的な汚染水対策の確立をもとめ、「要請書」を東京電力に提出したいと思います。

「要請書」は、12月12日(金)「福島原発告訴団」の東京地検要請行動のあと、東京電力本社で代表が提出する予定です。たくさんの市民団体の皆さんの賛同をお願いいたします。

■「要請」に賛同いただける団体は、12月11日(木)18:00までに賛同の旨、メールまたはFAXでご連絡お願いいたします。メール、FAXとも、件名に【ストップ汚染水・賛同】と明記の上、賛同団体名と団体の所在都道府県名をお知らせください。
メール送付先:stop.osensui@gmail.com
FAX送付先:03-3357-3801(原子力資料情報室)

■福島告訴団の12/12の行動はこちらをご参照ください。こちらにも是非ご参加を!
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東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬 直己 様       2014年12月12日
サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求 める要請書

福島第一原発の過酷事故から3年9ヶ月、未だ事故の収束もな らず、全国各地に12万余の住民が過酷な避難生活を強いられ、放射能汚染と被曝の脅威にさらさ れている中で、東京電力と国は、放射能汚染地下水の新たな海洋放出計画を実 施しようとしている。

それは、福島第一原発の原子炉建屋・タービン建屋周辺の地下水を汲み上げて 地下水位を調整するサブドレン43本か ら汲み上げた高濃度放射性物質汚染水 を、サブドレン他水処理施設でトリチウム等を のぞく放射性核種を除去して海 洋放出するという、サブドレン汚染地下水の 海洋放出計画である。

東京電力は8月、サブドレン他水処理施設の設置を原子力規制庁に申請し、 約500トンの試験くみ上げを行い、くみ上げた高濃度放射性物質汚染水を水処理 施設に通して「十分な除去性能を得られた」と福島県漁業協同組合連合会に説 明したが、漁業者は当然のことながら反発している。

福島第一原発では、 汚染水貯蔵タンクの近傍下流に位置する12本の観測井戸 からくみ上げた地下水バイ パスの汚染地下水を5月下旬から海洋放出しており、 11月中旬までに35回、55,908トンを放出 し、トリチウムの放出は約 115億ベク レル(第三者機関測定値)とされている。原子炉建屋に1日約400トンの地下水 が流入して、高濃度放射性物質汚染水となっているのは周知の事 実で、建屋周辺の高濃度放射性物質汚染水を水処理後に放出 するサ ブドレン汚染地下水放出 計画は、地下水バイパスに 「苦渋の決断」をした漁業者はじめ住民にとっては耐え難いことだ。サブドレン汚染水の海洋放出の実施後は、さらに海側の地下水
ドレンからの汲み上げ放出も 予想される。漁業者や住民に困難な選択 を迫る不誠実で不当な対応が繰り返されている。

東京電力は、サブドレンの活用で地下水の流入が半減するとしているが、地下水バイパスに成果もなく、2号機トレンチの止水も失敗して凍土遮水壁の効果も疑わしい状況である。汚染水は「アンダー・コントロール」という安倍首相の国際公約は誠に問題で、制御のめどすら立たないのが実態ではないか。展望なき計画に漁業者も国民も納得していない。海洋汚染を拡大させ、国際的な信用を 失うサブドレン汚染水の海洋放出計画は中止し、 抜本的な汚染水対策を確立することを求めて、下記の通り要請し回答を求めるものである。

1、 サブドレン汚染地下水について、海洋放出計画は中止すること。
2、汚染地下水放出計画について、漁業者に限らず広く市民を対象に説明会を開催すること。
3、地下水対策について、あらゆる情報の公開、実効性に疑問のある凍土壁の中止とスラリー固化等の導入、汚染水の コンクリート固化の検討など、抜本的な汚 染水対策を確立すること。

● 呼びかけ団体:脱原発福島ネットワーク、ハイロアクション福島

連絡先:いわき市鹿島町久保於振1-2  TEL:0246-58-5570

東京電力「地下水バイパス」問題


佐藤和良

4月に提出した県内外75市民団体連名の廣瀬社長宛の 「深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、無責任な『地下水バイパス計画』の実施を強行しないよう求める要請書」に、ご賛同頂きありがとうございました。
5月14日、東京電力(株)平送電所で実施した、再開第10回東電交渉で要請書に対する回答があり、これに対する質疑応答を行ったのでご報告します。

*また、報道によりますと、東京電力は「地下水バイパス」を5月21日にも実施する意向であることが伝えられています。
このため、私たち「脱原発福島ネットワーク」は、このような東京電力の意図的な放射能の放出にたいして、改めて全国の市民団体の皆さまとともに、下記「要請」を公表し、「ストップ・汚染水」の広範な声を挙げ、命の海へのさらなる放射能放出を止めたいと願っております。沢山の市民団体の賛同をお願いいたします。

*同時に、東京電力への「地下水バイパス」実施に対する中止要請、抗議等のファックス、メールの発信にご協力いただけますようお願いいたします。

<4.4「深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出に抗議し、無責任な『地下水バイパス計画』の実施を強行しないよう求める要請書」への5.14東京電力の回答>

1、深刻な放射能汚染水の漏えい及び海洋放出の停止に全力を挙げ、無責任な「地下水バイパス計画」の実施を強行しないこと。

●回答/汚染水の海洋への流出防止に向けて、当社は緊急的対策として重層的に対策を検討実施しておりますが、海洋への影響は限定的であると考えております。なお、地下水バイパスは地下水が原子炉建屋への流入量を抑制する緊急的対策であり、建屋に流入する前の地下水をくみ上げ、水質確認を実施の上、運用目標値を確認し、海へと放出するものであります。

2、全てのフランジ型タンクの漏えい検査を実施し、漏えいの実態、原因、影響の範囲等を明らかにすること。

●回答/タンクからの漏えいについてはエリアに堰を設け、水位計の設置、パトロールの強化などにより漏えい検知に努めております。フランジ型タンクからの漏えいについて、底板の解体等により原因調査を実施した結果、漏えい部からは、パッキンの飛び出し及びフランジ面の発錆が確認されております。

3、原子炉建屋周辺の凍土壁によらぬ遮水壁の設置、汚染水のコンクリート固化、溶融炉心の空冷化計画の策定などを実現すること。

●回答/凍土遮水壁は、基本設計がとりまとまったことから、規制庁に平成26年3月7日に実施計画の変更認可申請を提出し、現在、審議いただいております。
また、凍土遮水壁は、規制委員会等よりご指摘いただいていることは承知しておりますが、当社は、資源エネルギー庁・施工会社と連携をとりながら、引き続き、丁寧にご説明を行っていくとともに、凍土遮水壁の成立性について、現在実施している実証試験の結果も踏まえて検討してまいります。なお、汚染水量の低減を目的とした地下水流入抑制対策は、凍土遮水壁の他、建屋貫通部の止水、サブドレンの活用等の対策を進めております。さらに、冷却水の低減を目的とした格納容器内燃料デブリの空冷方式についても検討をすすめております。

<回答への質疑応答(抄)>

Q:地下水バイパスは報道があったが21日から実施か?運用目標値に照らして、トリチウムが1500Bq/Lを超えるようなら井戸ごとに止めるのか?

A:日程は決まっていない。12番井戸は、超えたので止め、再分析、1200Bq/Lだったので再開。

Q:H4エリアの観測井E1の数値の跳ね上がりの原因は解明されたのか?水位計は?

A:H4エリア周辺における地下水分析結果。ウェルポイントの汲み上げの効果があり、再開して現在も続けている。地下水バイパス実施後も継続する。
当初、1000トンタンク5個連結で受け入れタンクのみに水位計設置。不十分で11月全部に設置。警報の確認には行ったが、確認が不十分で目視するべき箇所を確認しなかった。
地下水バイパスは  地下水であって汚染水ではない、トリチウム1500Bq/Lの目標値とした。国の濃度基準の6万Bq/Lより十分低い。セシウムはいベクレルとの基準値を決めるに当たって、周囲の河川と同等濃度とした。トリチウムに関しては、河川レベルとは関係ない。

Q:周辺河川と同等なら熊川の数値は幾つか?分析しているのか?放出規制は、総量規制でないと意味がない。

A:地下水バイパスでの放出の最大値が放出されると仮定して、トリチウムは年間量を計算し 0.5兆Bqで、事故前の年間2兆Bqよりずっと少ない。熊川の分析はしていない。

Q:地下水バイパスで汲み上げた水が汚染水でないなら、東電本社や他電力会社で使用しては?福島の海に流してもらいたくない。汲み上げ水を運んで、東京で使ってはどうか?

Q:場当たり的対策で、信頼性獲得には程遠い。放出は、総量で捉えるべき。全フランジ型の検出検査をやっていないので、全容を把握しようがない。21日確定ではないと言っているが、早期に説明会の開催を求める。地下水バイパスの水は、放出せずに東電による利用計画を求める。

A:県議会には説明している。公開して広く説明し、漁業関係者には厚く説明している。

Q:海は人のものだけではない。生命の源である海を冒涜するものであり、考え方そのものがまずい。放出前に市民説明会をしてほしい。

A:市民説明会は考えていない。去年、福島市といわき市で既に開催した。(注*国の主催、東電ではない)

Q:凍土壁は、東電監視委の元NRC委員長からも疑問視されているが、あの技術は通用するのか? 巨額の経費にみあうのか?凍土壁に失敗したら、誰が責任を取るのか?

A:失敗とは何を想定しているか? 地盤も沈まないと思っている。

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東京電力への要請・抗議のメール、ファクスは下記宛先になります。
(「地下水バイパス」が実施されないよう急ぎお願い致します。)

下記「要請書」でも、オリジナルの抗議文でも、よろしくお願いいたします。
メール:genshiryoku-center@tepco.co.jp
FAX:03- 3596-8539

「要請書」に賛同頂ける団体は、5月19日(月)12:00までに下記宛先に、メールまたはファックスで連絡をお願いいたします。5月20日に「要請書」とともに団体名を公表させていただきます。

件名に【ストップ汚染水・賛同】と明記の上、賛同団体名と団体の所在都道府県名をお知らせください。
メール送り先:stop.osensui@gmail.com
FAX送り先:03-3357-3801(原子力資料情報室:担当・澤井)
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要 請 書

東京電力株式会社
代表執行役社長 廣瀬直巳 様

2014年5月20日

母なる海への「地下水バイパス」という
意図的な放射能汚染水の放出を中止してください。

福島第一原子力発電所の過酷事故は、3年以上の年月を経ても収束の見通しもなく、大量の放射性物質が環境中へ放出されています。このような状況での中で、報道によれば、東京電力が「地下水バイパス」を5月21日にも実施する旨、伝えられています。私たちは、この「地下水バイパス」が放射能を含み汚染された地下水である可能性が高いことから、決して外洋に放出することは許されないと考え、その実施中止を求めます。

福島第一原子力発電所では、1~3号機の溶融した核燃料の所在もいまだにわからず、ただ冷却水を注入する作業が3年間行われてきました。そのために大量の高濃度汚染水が発生し、鋼板をボルトで固定しただけのフランジ型タンクに貯蔵されていました。昨年夏以降これら複数のタンクから数百トンの汚染水が漏洩し最大で1800ミリシーベルト/hという非常に高い汚染が確認されています。福島第一原発事故は国際原子力事象評価尺度ですでに「レベル7(深刻な事故)」、人類史上最悪の原発事故と評価されています。東京電力は、その同じサイトで新たに「レベル3(重大な異常事象)」とされるような汚染事故を重ねて起こしているのです。「地下水バイパス」によって放出される地下水は、フランジ型汚染水貯蔵タンクの近傍・下流に位置している12本の観測井戸からくみ上げられたもので、漏洩した高濃度汚染水による汚染の可能性が非常に高いと考えられます。

「地下水バイパス」という言葉も、事実を隠しています。実際、東京電力自身が設定している「地下水バイパス」の運用目標でも、1リットル当たりセシウム134は1ベクレル、セシウム137が1ベクレル、ストロンチウム等全βが5ベクレル、そしてトリチウムは1500ベクレルという値が設定されており、けっして汚染のない地下水ではなく、汚染されていることが前提になっています。さらにこのような放出がいつまで、どのくらいの量が放出されるのか、全体像は一切明らかになっていません。このような濃度だけの基準では、いくらでも大量の放射能を放出することが可能になり、特にトリチウムは1500ベクレルという高い値でこのような汚染水が放出されることは、また新たな国際問題に発展する懸念もあります。

福島第一原子力発電所の沖合、そして東北地方沖合の三陸沖は、世界三大漁場といわれる豊かな海です。この海の恵みは日本国民の宝であり、さらにこの恵みによって生きる漁業関係者等の生活の場でもあります。東北の真の復興を願う多くの人々にとっても、「地下水バイパス」というこれ以上の放射能汚染水の放出は、その願いを打ち砕きかねません。私たちは、このような「地下水バイパス」の実施を中止するよう、重ねて強く要請いたします。

賛同団体名○○○○、

以上○○団体
連絡先:「脱原発福島ネットワーク」
いわき市鹿島町久保字於振1-2
TEL:0246-58-5570