被害者証言集会


3月1日、東京・池袋の豊島公会堂で開かれた「被害者証言集会」では、800人の人々が公会堂を埋め尽しました。

この集会の内容を、ビデオでご紹介します。

開会あいさつ(告訴団長・武藤類子)

証言:農業者として:中村和夫さん(郡山市)

証言:川内村仮説住宅について:蛇石郁子さん(郡山市議)

証言:放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会:和田央子さん(塙町)

証言:いわき放射能測定室「たらちね」理事、鈴木薫さんのレポート:«代読» 森園かずえ

ゲストトーク:広瀬隆さん

李政美さん 「あゝ福島」

李政美さん「ウナイの力」

新月灯火の皆さん 「打ち砕いて」

証言:島明美さん(伊達市)からの手紙:«代読» 大賀あや子

証言:除染作業員:中村匡庸さん

証言:栃木県那須町から:手塚真子さん

証言:警戒区域避難者:木幡ますみさん(大熊町⇒会津の仮設住宅)

証言:県外自主避難者:本田淳子さん(鏡石町⇒札幌市)

集会アピール:«朗読» 庄司郁子

閉会あいさつ(告訴団副団長・佐藤和良)

人間の心をお持ちならば、今、すぐ、起訴すべきではないですか?


蛇石郁子

福島原発告訴団・東京地検包囲行動(2013年2月22日)での発言

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東京地検の皆さん、私たちは福島から、福島県内から今日のために声を掛けあって、署名をもって、この地にやって来ました。何故このようなことをしなければいけないのでしょうか? 私たちは3月11日、原発震災以来、ずっと苦しみの中にいます。これがお一人お一人の地検の関係者の皆さん、理解、できていますか?

あなたたちに本当に人間の心をお持ちならば、今、すぐ、起訴すべきではないですか?!

私たち福島県民を何時まで愚弄・侮辱を続けるのですか?!

ここにこうして、来るまでは、ことを動かさない:断じて許されないことです!

福島県民は大人しいと言われてますけれども、苦しみの中でどうしようもなく、どうしようもなく、立ち上がっているんです。毎日、毎晩、どれだけの涙を流してきたことでしょうか! これから未来の子どもを生もうとする女性たちの苦しみや訴えを本当に理解していただきたいです。

何故、このような事故が起きたんですか? 原発さえなかったら、このような悲惨な事故は起きなかったはずじゃないですか! 私たちは何度も何度も福島県庁に通いました。危険な原発を動かさないでくれ、そういった声は残念ながら掻き消されて、結果的にこういう事故を、悲惨な事故をもたらしたんです。その責任を私たちは心の底から問うているんです!
分りますか?

責任者の方はキチンとこの状況を県民一人一人につぶさに説明すべきじゃないですか! そのために、何故、起訴をしないんですか? 今まで、何をしてたんですか?! トンネル事故が起きた時には、すぐさま起訴するじゃないですか? そして、私たちが動かない限り、ことを進めようとしない、まったく、これで日本が法治国家と言える状態ですか?!

このおかしい状況を、私たちは問いたいと思っております。福島県民は散り散り、バラバラに避難せざるをえなくなってしまいました。自主避難の方も、何万人もいるんです。そしてその補償をキチンとされていないんですよ!

悶え、苦しみ、悩み、そういう心の叫びを、私たちは沢山、相談を受けてきました。原発のことは話せないんだ、話すと、私が攻撃されてしまうんだ、福島から来た、それだけで苛めにあってしまうんだ、そんなことが起きているんです!

人権が本当に大切にされる日本になるべきではないですか! そのために私たちは司法の力を信じたいです!

私の同僚はこの夏、出産を控えています。本当に苦しんでいます。こういう国家で、いいはずがありません。そのために、私たちは一早く国の責任、東京電力の責任を求めています。私たちの一人一人の、ここの集まった方も、ここい今日、来れなかった方の思いも、しっかりと受け止めて、そして、世界に、日本の有り様をしっかりと発信してください!

私たちの気持を真底、理解してください! 今すぐ、起訴してください!

大きな痛手を蒙った福島県に棲む当事者だからこそ言える脱原発


蛇石郁子

「エネルギー環境会議・福島県民の意見を聴く会」(2012年8月1日=政府主催)より

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25番です。蛇石郁子と申します。郡山市の市議会議員をしております。

私は3月11日以降、大変な災害の中、市内を駈け巡り、そしてまた原発事故以降、やはり眼に見えない恐怖に曝され、自らも被曝しております。

政府が一番やらなければいけなかったことは、原発事故が起きた時に子どもたちの命をどう守っていくか、ということだったと思いますが、福島県内においては、それが確実に実行されたとは言えません。まだ、測定されない中、本当に危い子どもたちをアメリカでは80キロの方に避難させましたけれども、そういった手は日本では打てませんでした。そこで沢山の被曝に曝され、そして放射線の防護に対しても、キチンとした情報が与えられなかった、無駄な被曝が強いられたと思っております。

では、私の意見表明をいたします。

私はゼロ被害を求めます。再稼動は認めず、原発の即時廃炉の意見を表明いたします。原発はいりません。3月11日、大震災による原発事故によって、福島県民は健康に生きる権利をことごとく奪われてしまいました。そして日本中に、世界中に放射能汚染を拡げ、世界の人々に、子どもたちに、大きな迷惑をかけた事実は日本人の一人として大変恥しく、情けなく思っております。

もっとも懸念することは、感受性の強い子どもたちへの影響です。健康に悪影響を及ぼす恐れのある放射性物質の拡散はホウシャたちを大きな恐怖と不安に陥れました。そして、放射性物質による環境汚染は子どもたちが健やかに遊び、育ち、学ぶ環境をことごとく奪いました。

郡山市においては、教室にクーラーはまだ設置されておりません。この厳しい環境の中で、我慢を強いられております。政府による正確な情報、安全な食品を提供されず、無用な内部被曝、外部被曝を受けたのです。多くの命、財産、かけがいのない美しい故郷を奪われ、苦悩を心の底から理解していただきたい。

特に、原子力政策を推進してきた人々、政府、電力関係者の方々にです。年間、100mSvまで安全である、という政府関係者、学者の方々は、福島県から遠くにいないで、ぜひ、福島県内棲み続けていただきたい。そして福島県民とともに同じように低線量被曝の中で飲食し、生活していただきたい。

原発・放射性廃棄物は人類と共存できません。放射能の拡散は倫理上許されないことです。ですから私は原発や放射性廃棄物の対外輸出にも反対です。日本のみならず、世界中から原発を無くすこと、核の廃絶を強く求め、戦争のない平和な世界を築くことが私たち大人の使命であると考えます。

ゼロシナリオを求める理由:私は原子力政策への不信感をどうしても払拭することができません。過去の政府の対応と電力会社の企業体質の問題、情報の隠蔽、事故の過少評価など、正しい情報提供と情報公開がなされなかったことです。

また、地震事故が起きた時、暴走を止めることができるのか疑問です。高い放射能数値の中、汚染水処理と危険で苛酷な作業を行う人が絶対必要ですが、果してそれがどのように確保されるのでしょうか。原発事故による経済損失は数十兆円という国家存亡に関わる規模です。国民への負担増を強いる原発は、経済的にもあいません。危険な原発や作業は過疎地住民に交付金を押し付けますが、本当に安全なら都会に建設すべきです。

地方と都会:国民を差別・分断してはなりません。原発は人権の問題でもあります。なぜ再稼動を急ぐのか。安全対策より、結論ありきの電力会社温存の経済重視は、理解できません。

二つめ:東京電力第一原子力発電所の甚大な事故の受け止め方、認識が甘過ぎます。そもそも4つのプレート上にある日本列島は地学的に見ても活断層が多い地震国です。原発を稼動させること自体、極めて危険です。何時、3.11同様、またそれ以上の大地震が起きるか分りません。福島事故の経験から明かなように、一度事故を起せば完全に収束されるまで長期間かかります。私が収束を最後まで見届けることは極めて困難です。完全収束まで40年を要するなら、60歳の人は100歳になってしまいます。

福島事故の責任をいったい誰が取ったのでしょうか。将来の世代への大きな負の遺産はぜったい許されません。放射性廃棄物中間処理施設、最終処分地は未だに決められておりません。

原発に頼らないエネルギー対策への絶対転換へ、跳ぶことが必要です。私は今年の1月末ですが、脱原発に戻ったドイツの方を訪問しております。省エネの見込は省電力1割ではなく、3割削減も可能です。地域分散型・再生可能エネルギーの積極的導入、電力の自由化と発送電の分離など、システム改革をなぜ導入しないんでしょうか。管理に10万年必要な核燃料サイクル、再処理の余地を残してはいけません。

最後に、毎週金曜日の夜、首相官邸前に集っている数十万人もの国民の声を政府関係者は無視することはできません。「原発いらない!」「大飯原発再稼動反対!」は安全な生活と健康、エネルギーを求める国民の切実な声であり、願いです。3.11以後、国民の意識と行動は大きく変化しています。政府もまた国民に信頼される組織へと大きく変化することが重要です。

大きな痛手を蒙った福島県に棲む当事者だからこそ言える脱原発、ゼロシナリオが日本の希望の道であると断言いたします。放射能に怯えることのない、再生可能エネルギーで持続可能な社会を実現していきましょう。

よろしくお願いいたします。